リブ・コンサルティング 臨時株主総会
日時:2026年9月17日(木) 9:30-10:00
場所:リブ・コンサルティング本社(日本橋駅直結)
出席株主数:数名
お土産:ロイスダールプチジュレ、ペットボトルの紅茶の配布あり
企業概要
リブ・コンサルティング(480A)
①総合経営コンサルティング業務、DXコンサルティング業務のコンサルティング事業を運営。
②筆頭株主は、代表取締役の関厳さんで、387万株、58.3%を保有。
第2位の株主は、副社長の権田和士さんで、61万株、9.2%を保有。
第3位の株主は、取締役の加藤有さんで、25万株、3.8%を保有。
株式情報
時価総額:62.7億円(2026年9月16日時点)
売上高:61.0億円(2025年12月期実績)⇒70.8億円(2026年12月期予想)
株価:944円(2026年9月16日時点)
1株純資産:575円(2026年6月末時点)、PBR:1.64倍
1株当期純利益:108円(2026年12月期予想)、PER:8.74倍
1株配当:無配(2026年12月期予想)、配当性向:無配
配当利回り:無配
フリーキャッシュフロー:5.47億円(2025年12月期実績)
株主数:2,050名
会計基準:日本会計基準
株主総会前の事前情報
①2026年12月期第2四半期は、当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や雇用・所得環境の持ち直しを背景に、緩やかな景気回復基調で推移した。一方で、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりや資源・エネルギー価格の高止まり、断続的な為替相場の変動および世界的なインフレ圧力の継続など、先行きへの不透明感が依然として根強い状況となった。このような事業環境の中、国内企業においては、急速かつ不確実な外部環境の変化に対応するための変革が引き続き急務となっている。特に、構造的な労働力不足への対応を背景とした業務プロセス改革、生成AIをはじめとする先端テクノロジーの社会実装(DX)、さらには中長期的な持続的成長に向けた人的資本投資や新規事業開発など、経営基盤の抜本的な強化を目的とした企業のIT・デジタル投資意欲は引き続き旺盛に推移した。これに伴い、企業の複雑化・高度化する経営課題の解決を支援するコンサルティング・サービスへの需要は、業界全体を通じて高水準で堅調に推移している。
②当社グループにおいては、この変革需要を成長機会と捉え、売上高の8割を占めるリブ・コンサルティングが業績を牽引した。大企業から中堅中小企業、ベンチャー企業に至るまで、広範な顧客層に対して「コア事業の変革(トランスフォーメーション)」および「新規事業の創出」に係る高付加価値な支援領域を拡充している。特に、経営戦略の策定にとどまらず、現場への実行・定着まで一気通貫で伴走し、顧客の確実な成果創出に深くコミットする「ビジネスコンサルティング」が順調に推移した。さらに、中期成長戦略の柱として推進している「生成AIによる新たなコンサルタントモデルの構築」においても、着実な成果を収めている。社内においては生成AIの全社導入により、コンサルタント一人当たり売上高は前年同期比で13.1百万円から14.0百万円へと上昇した。また、顧客における生成AIを活用した事業変革のニーズが増えており、案件の獲得は順調に推移している。さらに、AI領域の国内トップランナーであるPreferred Networksとの共同開発プロジェクトを加速させ、次代の競争優位性確立に向けた取り組みを推進している。これらの高付加価値化とテクノロジー駆動による生産性向上の結果、当中間期における単体の営業利益は前年比24.1%増と伸長し、連結営業利益についても前年比15.2%増加するなど、高い収益性を確保した。
③当社グループは、この強固な業績と収益基盤を原動力とし、来期以降の持続的な成長を確実なものとするため、下半期には成長投資をより積極的に実行する方針。具体的には、当社の次代の競争優位性を決定づける「AI関連人材の積極的な採用・育成」に対して、人的資本投資を集中させていく。これにより、当連結会計年度の通期業績見通しについては、売上高を堅調に維持する一方、下半期における投資の集中に伴い、一時的な利益率の低下を見込んでいる。これは急拡大するAI変革需要を確実に取り込み、当社の市場ポジショニングおよび来期以降の持続的な成長を確実なものとし、中長期的な企業価値向上を図るための「戦略的先行投資」と位置付けている。このような状況下、当中間連結会計期間の業績は、売上高3,449,622千円(前年比19.5%増)、EBITDA484,838千円(同16.2%増)、営業利益424,252千円(同15.2%増)、経常利益427,036千円(同16.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益270,648千円(同16.9%増)となった。
④主要コスト上位5項目のうち、比率が上昇した項目は人材強化に向けた採用費比率のみその他比率はいずれも低下しており、増収局面においても費用規律を維持。
⑤AI関連人材の積極採用により期末人員数は当初計画を約10%上方修正。経験者を中心とした追加採用人員の半数程度は既に内定済。
⑥AI関連需要の捕捉と次代の競争優位性確立に向け、AIインフラ・AI関連人材・M&A準備へ総額約2.5億円を下期に先行投資。
⑦下期入社に伴う採用費・人件費が先行する一方、追加人員の当期の売上・利益への貢献は限定的となるため、営業利益計画を見直し。追加人員の収益貢献が本格化する来期以降の成長加速を見込み、中期的な売上・利益成長方針は維持。
⑧2026年8月13日に通期業績予想を修正(前回発表比で増収減益)。既存事業が牽引し売上高は前回発表予想を上回る見通しであるものの、下半期におけるAI関連人材への人的資本投資の強化、AIインフラ投資の実行、将来成長に向けた基盤整備への投資に加え、採用が当初計画を上回って進捗していることに伴う人件費の増加などにより、EBITDA、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益については、前回発表予想を下回る見込みとなった。今回の利益予想の減額は、採用関連費用などの一時的な費用および将来の成長に向けた先行的な投資・人材確保によるものであり、来期以降の持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に資するものと考えている。
⑨代表取締役の関厳さんは、47歳(1979年生まれ)と若い社長。
⑩監査等委員である取締役と社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は13,750万円。単純平均で取締役1人当たり3,437万円。
株主総会での個人メモ
①株主総会会場は、リブ・コンサルティング本社会議室。会場フロアではなく、7階のエレベーターホールに受付があった。
⇒株主総会招集通知に、受付の場所についても記載があると親切だと思う。
②取締役の御供俊元さんは欠席。
③質疑応答で、「今回の資本金額の減少について、2026年3月の定時株主総会で対応しなかったのは何故?」との質問あり。「留保金課税などについて検証していた。3月には結論が出ていなかった。」との旨の回答。
留保金課税:
特定同族会社が一定以上の利益を社内に留保した場合に、通常の法人税に加えて追加で課される税金。資本金が1億円未満の会社は原則として課税対象外。
④質疑応答で、「資本金が5,000万円以下または従業員100人以下だと中小企業としての税制優遇が受けられるとのことだが、他の上場企業では資本金1円にする企業もある。5,000万円とした理由は?」との質問あり。「資本金を5,000万円以下に下げてもメリットは無いので、5,000万円とした。」との旨の説明。
⑤質疑応答で、「今後、業績が拡大し、資本が積みあがっていくと思うが、今回の資本金額の減少による節税効果はいつ頃まで享受できる予定なのか?」との質問あり。「鞍替えをしていくときまでが狙っているタイミング。」との回答。
⑥質疑応答で、「配当など株主還元を行う目的は無いのか?」との旨の質問あり。「成長に向けた投資、M&Aの機会を探している。10~20%の利益が出るビジネスなので、次を狙ってIPOした。資本は成長に振り向けていく。」との説明。
⑦質疑応答で、「AIによるコンサル業への逆風が報じられているが、勝ち筋はあるのか?」との旨の質問あり。「事業会社よりAIの活用が速いので、この3年はプラスの影響が多い。懸念されているのは企業の中でAIが定着した後。今はまだその段階にいつ行くのかが見えない。」との旨の回答。
⑧質疑応答で、「建設コンサルが強いと思うが、売り案件としてM&Aの話は出ているのか?」との旨の質問あり。「建築・建設は市況が厳しい。あまり多くはないので詳しくは把握していないが、売り案件は出ている。」との説明。
⑨質疑応答で、「業績予想を下方修正したが、予算を超えて採用を取り過ぎたのでは?」との質問あり。「上場したので、良い人を採れている。前倒しでAI人材を採っておきたい。戦力化には若干時間がかかる。」との回答。
⑩質疑応答で、「シャープが減資を行った時には、市場で騒がれた。今回、業績の下方修正のタイミングで減資となるので、心配する投資家も出てくるのでは?会社の信用が落ちないように上手くPRして欲しい。」との意見あり。
⑪質疑応答で、「管理部門の人員が減ったら、どう配置転換していくのか?」との質問あり。「バックオフィスの効率化など、コストをどう削減していくのか絶えず見ている。今回の減資とは関係は無い。」との旨の説明。
⑫質疑応答で、「このオフィスのキャパシティに問題は無いのか?」との質問あり。「現状、400名弱。大きめのオフィスなので500名でも大丈夫。」との回答。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に代表取締役や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。特に今回、リブ・コンサルティング本社会議室での開催でしたので、良い機会となりました。
質疑応答では、代表取締役の関厳さんを中心に、丁寧に回答対応されていました。議案についての補足説明も分かりやすい説明でした。
AIの台頭により、コンサル業界の先行きに懸念があるとの報道を見受けます。一方で、業績予想の下方修正はあったものの、増収増益傾向は続いており、継続、業績の推移を注視します。成長企業として再投資も検討します。


