noteの株主総会に出席しました【2023年11月13日】

株主総会
スポンサーリンク

note 臨時株主総会

日時:2023年11月13日(月) 10:00-10:35

場所:note本社(四ツ谷駅徒歩2分)

出席株主数:約20名

お土産:無し、ミネラルウォーターの配布あり

 

企業概要

note(5243)

HP:note株式会社

①クリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画などのコンテンツを自由に投稿・販売することができ、ユーザーはそのコンテンツを楽しんで応援・購読できるメディアプラットフォーム「note」を運営。

筆頭株主は、CEOの加藤貞顕さんで、556万株、36.7%を保有。
日本経済新聞社が、第2位の株主として、99万株、6.5%を保有。
テレビ東京ホールディングス(9413)が、第4位の株主として、41万株、2.7%を保有。
ユーチューバー事務所大手のUUUM(3990)も、第4位の株主として、41万株、2.7%を保有。
就職情報サイトなどを運営するマイナビが、第7位の株主として、29万株、1.9%を保有。
Webサイトを運営するイード(6038)が、第8位の株主として、27万株、1.8%を保有。

 

株式情報

時価総額:72億円(2023年11月10日時点)

売上高:23億円(2022年11月期実績)⇒28億円(2023年11月期予想)

株価:484円(2023年11月10日時点)

1株純資産:106円(2023年5月末時点)、PBR:4.56倍

1株当期純利益:▲29.8円(2023年11月期予想)、PER:赤字

1株配当:無配(2023年12月期予想)、配当性向:無配

配当利回り:無配

株主数:6,935名(2023年5月末時点)

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会会場は、noteの本社内での開催。議長でCEOの加藤貞顕さんについて、司会の方から役職名ではなく、「加藤さん」と呼ばれていたのが印象的。

「note」は、個人を中心としたあらゆるクリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画などのコンテンツを「note」のWebサイト上で自由に投稿・販売することができ、読者はそのコンテンツを楽しんで応援・購読することができる、CtoCメディアプラットフォーム。初期費用・月額利用料なしで(月額有料のプレミアム会員登録を除く)、誰でも利用することができる。クリエイターは「note」に会員登録を行うことで無料または有料のコンテンツの投稿が可能となり、読者は会員登録をせずとも様々なコンテンツを自由に閲覧・購入することができる。個人のクリエイターが任意の価格を設定してコンテンツを販売できる「CtoC×課金」のビジネスモデルにより、ブログやネットメディア、電子新聞・電子書籍など他のメディアと比べ、ユニークなポジショニングを形成。

③2023年11月期第3四半期実績として、note事業は、主に購読者数の増加により、GMVは3,607百万円(前年同期比+27.7%)に拡大。note pro事業は、2月に実施した料金改定の効果によりARPPUが2Qの49,994円から3Qの53,682円に上昇し、ARRは454百万円(前年同期比+33.5%)に拡大。

流通総額(GMV)/ テイクレート:テイクレートは、流通総額に占めるプラットフォーム利用料+決済手数料(ともに税込)の割合を四半期で平均したもの。

 

④売上成長に加え、人件費の抑制や業務委託など支出の見直しによるコストマネジメント強化を進めたことにより、2Qに続き3Qはさらに赤字幅が縮小。

⑤累計会員登録者数700万人(前年同期比+27.4%)。公開コンテンツ数3,740万件(前年同期比+34.4%)。累計ユニーククリエイター数123万人(前年同期比+19.5%)。

⑥昨年まで、先行投資のためエンジニア・デザイナーなどプロダクトに関わるテック人材を中心に人員を確保。足元では採用活動を抑制しており、今後の人員数は横ばい程度で推移する想定。

noteのグロースモデルは、クリエイター・読者・コンテンツの相互作用によるネットワーク効果がはたらき、広告宣伝費をかけずに自律的に拡大するグロースモデルによって競争優位を実現。noteの公開記事のうち有料コンテンツの比率は23.5%(2023年8月時点)。無料記事は多くの読者をnoteに惹きつける広告宣伝的な役割を果たしており、サービス運営上重要な位置付けとなっている。

⑧note proは、料金改定後も新規の引き合いは継続しており、有料契約数を積み増し。2-3月に実施した3ヶ月半額キャンペーンの効果が5月末まで影響したものの、3Qから新料金での契約締結によるARRの引き上げ効果が寄与し、ARPPUが向上。

ARPPU(Average Revenue Per Paid User):ARRを有料契約数で割って、1契約あたりの単価を算出したもの。

 

⑨当社はnoteというプラットフォームをインターネット上の「街」と捉えており、個人・法人に関わらずあらゆる人が集まり、インターネットにおける創作・ビジネスをはじめとしたあらゆる活動の本拠地となることを目指す。

⑩質疑応答で、「今回の資本金および資本準備金の減少による定量的な効果は?赤字なのに節税効果はあるのか?」との質問あり。取締役の鹿島幸裕さんから「外形標準課税の節税効果はある。具体的な額は公表していない。」との回答。
一時的に赤字に陥った大企業(JTC)ではなく、黒字が定着していない成長段階の企業への外形標準課税適用には、やや違和感を感じた。

⑪質疑応答で、「資本金を1億円以下へ減資して税負担を逃れる動きを防ぐため、資本金と資本剰余金の合計が外形標準課税の判断条件となるとの報道がある。念のためこの基準をクリアできるように議案の修正は考えなかったのか?」との質問あり。取締役の鹿島幸裕さんから「報道の内容は存じている。本議案の内容でまずは直ぐに税負担の軽減を図りたい。」との回答。

⑫質疑応答で、「累損一掃、配当開始の時期は?」との質問あり。CEOの加藤貞顕さんから、「黒字化の時期は公表していないが、早期に黒字化は達成できると考えている。株主還元の方法には様々な方法があり、どのような内容にするのか検討する。」との説明。

⑬質疑応答で、「売上増のため、noteに広告を入れたほうが良いのでは?」との意見あり。「社内で検討はしたが、クリエーターと読者の双方の利便性を考えて、現時点、広告は入れていなく、当面は入れる予定も無い。」との回答。

⑭質疑応答で、「Yahoo!ニュースにもnoteを見かけるようになった。ニュースとしては合わないのでは?」との意見あり。「専門家の方々がnoteを利用するようになり、ヤフーと協議をして配信することとなった。各クリエーターが配信可否を設定できる。」との説明。

⑮監査等委員を除く取締役3名の報酬等の総額は2,640万円。単純平均で取締役1人当たり880万円。使用人分給与は含まず。

⑯議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際にCEOや取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。特に今回、配信でも見かけるnoteのお洒落な本社内会議室での開催でしたので、良い機会となりました。

株主総会では、株主から多くの質問が出ていましたが、議案についての内容には取締役の鹿島幸裕さんから、それ以外の内容についてはCEOの加藤貞顕さんから、それぞれ丁寧に回答対応されていました。noteのユーザーやnoteに愛着のある方からの意見(改善提案)も多かった印象です。

また、CEOの加藤貞顕さんについて、司会の方から役職名ではなく、「加藤さん」と呼ばれていたのが印象的で、風通しの良さそうな社風を感じました。

CEOの加藤貞顕さんから、「早期に黒字化は達成できると考えている」とのコメントもあり、夜明けが近いようにも思いました。成長企業として再投資も検討します。

 

note本社が入るWeWork麹町がある番町麹町ビルディング
PAGE TOP