サンバイオの株主総会に出席しました【2023年4月26日】

株主総会
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サンバイオ 第10回定時株主総会

日時:2023年4月26日(水) 10:00-11:55

場所:新宿住友ホール(都庁前駅直結)

出席株主数:約60人

お土産:無し

 

企業概要

サンバイオ(4592)

HP:サンバイオ - 再生医療(再生細胞薬) (sanbio.com)

①慢性脳損傷や網膜疾患を対象とした「SB623」、末梢神経障害を対象とした「SB618」、筋ジストロフィーを対象とした「SB308」などの再生細胞薬を開発

筆頭株主は会長の川西徹さんで、1,222万株、19.0%を保有。
社長の森敬太さんが第2位の株主として、599万株、9.3%を保有。
合成繊維大手で医薬なども手掛ける帝人(3401)が、第4位の株主として、99万株、1.5%を保有。

従業員は37人(連結65人)と少人数。

 

株主総会での個人メモ

取締役、監査役、執行役全員にミネラルウォーターが提供されていたが、株主側には提供が無く、経営から株主への事業報告の場としては違和感会社として、株主ではなく役員の方向を見ている様子が伺えた。

SanBio, Inc.(米国)にて、組織再編に伴う人員削減を実施し、連結従業員が89名 ⇒ 65名へ24名減。さらに、経営体制のスリム化を図る一環として、SanBio Asia Pte. Ltd.(シンガポール) を2023年3月31日に解散し清算

③2024年1月期の連結業績予想も、売上高0、純利益▲4,598百万円と赤字の予想。

④SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムについては、2019年4月には、国内で厚生労働省より再生医療等製品として先駆け審査指定制度の対象品目の指定を受けた。当該指定以降、先駆け審査指定制度の枠組みにおいて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議を進め、2022年1月に先駆け総合評価相談を終了し、2022年3月に国内での再生医療等製品製造販売承認申請を完了した。承認取得に向けて、PMDAによる審査対応を行うとともに、承認後、速やかに販売を開始できるよう、販売体制構築に向けた準備を着実に進めていく。
生産関連の審査に対する従前からの対応を進め、承認に向けて着実に前進してきたが、直近の製造で「収量に関する課題」が発生。製造委託先と協同で、製造オペレーションの回復、強化に向けた施策(当社による追加の実地トレーニング等)の実行段階。
承認時期は当社で決められるものではないが、今期中の承認取得を目指す。第1四半期の決算発表のタイミング(6月)で状況及び成否見込を報告する

⑤脳梗塞モデルラットを、SB623投与群、自発運動群(ランニングホイール)、SB623投与+自発運動群、対照群に振り分け、行動テスト(modified neurological severity score(mNSS)、シリンダー試験)、組織学的分析及びmRNA発現解析を実施。
SB623投与+自発運動群は、 mNSSにおいて対照群に比べ有意な神経学的回復を示し、脳梗塞面積は
他の全群に比べ有意に減少し、脳室下帯(SVZ)および歯状回(DG)のBrdU/Doublecortin(Dcx)二重陽性細胞数,虚血境界域(IBZ)のlaminin陽性領域、脳由来神経栄養因子(BDNF)と血管内皮増殖因子(VEGF)のmRNAレベルは他の全群に比べ有意に増加。
SB623の脳内移植と自発的運動の併用療法が、BDNFとVEGFの発現亢進を含むであろうメカニズムを通じて、脳虚血後の強固な神経学的回復と内因性の神経新生および血管新生を相乗的に促進することが示唆された。

代表取締役副社長 執行役員COOの辻村明広さんが、一身上の都合により2023年1月20日に辞任。SB623のキーパーソンだったとのことで、今期中の承認取得を目指している状況での辞任に大きな違和感。辞任の真因が気になるところ。

⑦発行済株式数5,960万株の状況で、野村證券に、2022年11月15日を割当日、行使期限を2025年11月14日までとした行使価額修正条項付新株予約権900万株を発行。下限行使価額は694円。行使価額は、直前の終値の90%。株式の大幅な希薄化が進む。本新株予約権の発行に伴い、会長の川西徹さんが、保有する株式について割当予定先への貸株を行う予定との記載も気になる。
新株予約権の行使が完了するまで、下限行使価額を意識して771円程度まで株価が下落する可能性もあると見ていたが、一時、608円まで下落。新株予約権の行使が進まない可能性あり。

⑧質疑応答で、「2023年3月24日の決算説明会での質疑応答が公開されたとIRメール配信があったが、HPを見ても公開されていなかった。IR体制を見直して欲しい。」との要望あり。指摘されていたHPを確認してみたが、株主総会時点でも更新されておらず、直近最後の更新が2022年10月3日となっていた。

⑨質疑応答で、「「製造での収量に関する課題」以外に、承認取得の障害となるような懸念事項は無いか?」との質問あり。担当執行役員から、「当局と良好な関係を築いており、製造での収量に関する課題」以外の指摘された問題については、全て対処した。心配しないで欲しい。」との回答。

⑩質疑応答で、「「製造での収量に関する課題」の対応状況について」質問あり。担当執行役員から、「原因の分析は完了している。課題解決に向けて取り組んでいる状況。必ず解決できる課題だと認識している。」との説明。

⑪質疑応答で、「「製造での収量に関する課題」の原因は原材料にあるのか?製造工程の問題なのか?」との質問あり。「製造委託先との関係で開示できない。」との回答。

⑫社外取締役を除く取締役3名の報酬等の総額は15,900万円。単純平均で取締役1人当たり5,300万円。赤字継続で人員削減をし、行使価額修正条項付新株予約権の発行もしている状況での高額報酬に大きな違和感。

⑬議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認取得に向けて足踏みしている状況での、キーパーソンであった代表取締役副社長 執行役員COOの辻村明広さんの辞任の真因がどうしても気になります。さらに、第1四半期の決算発表のタイミング(6月)で状況及び成否見込を報告するとのことですが、「製造での収量に関する課題」以外に何か別の問題が出てこないか心配です。

また、赤字継続で人員を削減、行使価額修正条項付新株予約権の発行をしたように、会社の状況が良くないと説明している状況での、単純平均で取締役1人当たり5,000万円を超える高額報酬に大きな違和感を感じました。

一方で、社長の森敬太さんの、質問が出尽くすまで質疑応答を対応されていた姿勢に好感を持ちました。

株主総会では、いくつか違和感を感じましたが、過度な期待はしないもののSB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認取得を願っています

 

2022年4月27日に出席したサンバイオの株主総会の内容についてはこちら↓

サンバイオの株主総会に出席しました【2022年4月27日】 | ぽこタンの株主総会日記 (fp-agm.com)

 

株主総会会場の新宿住友ビル(新宿住友ホール)
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