イトクロの株主総会に出席しました【2023年1月27日】

株主総会
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イトクロ 第17回定時株主総会

日時:2023年1月27日(金) 14:00-15:20

場所:渋谷ソラスタコンファレンス(渋谷駅徒歩2分)

出席株主数:約20人

お土産:無し

 

企業概要

イトクロ(6049)

HP:株式会社イトクロ (itokuro.jp)

①「塾ナビ」、「みんなの学校情報」、「家庭教師比較ネット」、「医学部受験マニュアル」などの教育関連メディアサービスを運営。

筆頭株主は、代表取締役CEOの山木学さんで、1,240万株、61.1%を保有。

③代表取締役CEOの山木学さんが、過半数の議決権を保有しており、山木学さんの意思一つで物事を決められるオーナー企業

 

株主総会での個人メモ

代表取締役含め、取締役全員がリモートでの出席でした。株主総会会場には、会場スタッフと株主のみの違和感のある開催方法でした。

②議長は、代表取締役COOの領下崇さんが務めていました。45歳(1977年生まれ)の若い代表取締役COO。

③株主総会の冒頭で、取締役全員の紹介があり、決算内容と事業概要については、経営企画部長の山田?さんから説明がありました。

④ビジネスモデルは、「イトクロのポータルサイトのユーザーが、クライアント企業へ資料請求をした際に発生する成果報酬」と、「イトクロのポータルサイトに掲載するGoole AdSense広告のクリック報酬」塾検索サイトシェア85.6%

⑤業績悪化の原因は、新型コロナウイルスの影響に加え、学習塾ポータルサイト領域における競合他社がユーザー獲得のために広告出稿を強化したことで、学習塾業界におけるリスティング広告の入札競争が激化し、広告単価が高騰。「塾ナビ」の圧倒的シェアを維持するために、広告宣伝費を計画に対して大幅に追加投下したことにより赤字転落。今期の黒字化に向け注力しているとの説明。

コドモブースターののれんの減損損失1.5億円を計上。一方で、コドモブースターのユーザー数は前年対比約60%増加、売上高も前年対比約2倍と大きく成長しているとの説明があり、相反する内容について詳細の説明が無く違和感を感じました。

⑦主力の「塾ナビ」は、競合他社との広告宣伝合戦となっており、「塾ナビ」の利益は以前の水準に戻らない見込みとの説明。ただし、競合他社も広告宣伝費がかさみ赤字になっているはずで、広告宣伝合戦がいつまでも続くとは思っていないとの説明もありました。競合他社に「塾ナビ」の5~10%のシェアを奪われているとのこと。

⑧質疑応答では、多くの質問が出ていましたが、株主の質問が終わると、全ての質問に対して、代表取締役COOの領下崇さんは即答せず、事務局に相談してからの回答対応でした。印象がよくないので、会社法や金融商品取引法に関わるような回答が難しい質問を除き、自分の言葉で即答されたほうが印象がよくなると思います。一方で、質問が出尽くすまで領下崇さんが対応されていたのは良い対応だと思いました。

⑨質疑応答では、低迷する株価について多くの苦言が出ていました。1株当たり純資産419円に対し、2023年1月26日時点の株価は298円であり、PBR 0.71倍。解散価値であるPBR 1倍を大きく下回っており、企業価値向上への努力不足を感じます

⑩社外取締役を除く取締役2名の報酬等の総額は4,946万円。単純平均で取締役1人当たり2,473万円。

⑪株主総会終了後、選任された取締役全員の紹介があり、山木学さんと棚橋新七さんから挨拶があったのは良い対応だと思いました。

 

株主総会を終えて感じたこと

株価が低迷していたものの、財務良好で、過去の決算では営業利益率も高かったことから平均391円で投資しました。

今回、代表取締役COOや取締役を間近に見ることができなく残念でしたが、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、代表取締役COOの領下崇さんが、全ての質問に対して即答はせず、事務局と相談してから回答している姿に違和感を感じました。

違和感を多々感じた株主総会でしたが、豊富な手元資金と塾検索サイトシェア85.6%の優位性を活かし、早期の業績回復を期待して継続保有の予定とします。

 

株主総会会場の渋谷ソラスタ
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