スペースシャワーネットワークの株主総会に出席しました【2024年1月26日】

株主総会
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スペースシャワーネットワーク 臨時株主総会

日時:2024年1月26日(金) 14:00-14:30

場所:住友不動産六本木グランドタワー(六本木一丁目駅直結)

出席株主数:約10名

お土産:無し

 

企業概要

スペースシャワーネットワーク(4838)

HP:株式会社スペースシャワーネットワーク (spaceshower.net)

①「スペースシャワーTV」および「スペースシャワーTVプラス」の運営をおこなう有料放送事業や「スペースシャワーオンデマンド」の運営をおこなうオンデマンド事業などを手掛ける「メディア」(売上構成比31%)、「SWEET LOVE SHOWER」などの主催イベントの企画運営をおこなうイベント事業やライブハウス「WWW」「WWWX」の運営をおこなうライブハウス事業などを手掛ける「ライブ・コンテンツ」(売上構成比41%)、音楽配信やパッケージを通じた楽曲などの流通をおこなうディストリビューション事業やアーティストなどのファンクラブ・ファンサイトの運営をおこなうファンクラブ事業を手掛ける「ソリューション」(売上構成比28%)を運営。

筆頭株主は伊藤忠商事(8001)で、165万株、19.6%を保有。
フジ・メディア・ホールディングス(4676)も、筆頭株主として、165万株、19.6%を保有。
KDDI(9433)が、第3位の株主で、150万株、17.8%を保有。
博報堂DYホールディングス(2433)の子会社の博報堂DYメディアパートナーズが、第4位の株主で、16万株、1.9%を保有。
JVCケンウッド(6632)の子会社のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが、第6位の株主で、11万株、1.4%を保有。

株主優待(3月末)
100株:クオカード500円分

 

株式情報

時価総額:47億円(2024年1月25日時点)

売上高:153億円(2023年3月期実績)⇒166億円(2024年3月期予想)

株価:536円(2024年1月25日時点)

1株純資産:481円(2023年9月末時点)、PBR:1.11倍

1株当期純利益:44.7円(2024年3月期予想)、PER:11.9倍

1株配当:10円(2024年3月期予想)、配当性向:22%

配当利回り:1.8%

株主数:4,714名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会会場の経営陣の席は2列になっていたが、フラットな会場にもかかわらず、2列目(後方)の経営陣の席が1段高い位置に設置され、株主席から顔と名前が見えるように配慮されていた。良い対応だと思う。

スペースシャワーネットワークとSKIYAKI(3995)は、2023年11月10日開催の両社の取締役会において、両社対等の精神のもとにスペースシャワーネットワークにおける持株会社体制への移行を伴う経営統合をおこなうことをそれぞれ決議。

スペースシャワーネットワークを株式交換完全親会社、SKIYAKIを株式交換完全子会社とする株式交換に係る株式交換契約および本経営統合に係る経営統合契約を締結。本株式交換については、両社それぞれにおいて、2024年1月26日(予定)に開催予定の臨時株主総会にて本株式交換契約の承認を受けた上で、2024年4月1日を効力発生日としておこなうことを予定。これにより、2024年3月28日付でSKIYAKI上場廃止(最終売買日は2024年3月27日)となる予定。SKIYAKIの普通株式1株に対して、スペースシャワーネットワークの普通株式0.76株を割当交付。新会社の商号は、スペースシャワーSKIYAKIホールディングス。

④SKIYAKIは「”Fan Tech”分野で新たなマーケットを創造し世の中に価値を提供する」とのビジョンの実現を目指し、「創造革命で世界中の人々を幸せに」というミッションを掲げ、アーティストとファンを繋ぐWebプラットフォームサービスである「Bitfan」および「Bitfan Pro」の提供をおこなっている。また、プラットフォームを通じて、アーティストおよびクリエイターに対して、ファンクラブやEC/MD、オンラインチケットサービスなどのソリューションを、グループ会社ではライブ制作やファン旅行の企画などのソリューションの提供をおこなっている。「Bitfan」および「Bitfan Pro」は多数の有名クリエイターが利用する国内大手のプラットフォームとして、有料会員100万人以上の実績を有している。

MD:
マーチャンダイジングの略であり、商品の開発や仕入から販売までのプロセスの企画とそれらの実行のことを指す。

FanTech:
“Fan×Technology”の略であり、SKIYAKIでは”Fan×Technology”を「ファンのためになるサービスをテクノロジーによって実現し、新しいマーケットを創造する取り組み」と定義。

 

音楽コンテンツ市場においては、各種サービスのデジタルシフトが急速に進み、サブスクリプションの音楽・動画配信が普及・定着しており、国内の音楽配信市場は、2023年上半期(1~6月)累計では、前年同期比113%の572億円となり、2020年第4四半期以降、二桁成長を続けており、中でもストリーミングは音楽配信市場全体の90.3%とシェアを拡大している。ライブ・イベント市場においては、COVID-19が5類感染症に移行されたことに伴い、興行における集客が回復しつつあり、今後、新たなイベントやフェスの立ち上げが相次ぐことが想定される。2022年のライブ・イベント市場の売上高は3,984億円に達し、コロナ禍前の2019年の売上高3,665億円を超える状況にある。また、近年、SNSや音楽・映像配信をはじめとする各種プラットフォームの普及によって、誰もがいつでもグローバルに情報発信し、コンテンツや商品を販売することが可能な世の中へと変化しており、全ての人々がクリエイターとなりうる「クリエイターエコノミー」という新たな経済圏が勃興している。今後更に個人へのパワーシフトが進み、「クリエイターエコノミー市場」は、益々拡大していくことが予想される。

⑥スペースシャワーネットワークとSKIYAKIは、2022年8月初頭からエンタテインメント領域における協業の可能性について協議を重ねてきた。両社は、多彩なソリューションの提供により、才能あるアーティストおよびクリエイターの持続的な創作活動を支えるとともに、ファンへの新たなコンテンツと感動を提供するという、共通したビジョンを有している。協議を重ねていく中で、ビジョンや成長戦略が一致することに加え、両社の競争優位性(強み)と経営課題(弱み)が相互補完関係にあることを認識し、経営統合をおこなうことで、これまで以上に有益なサービスや、魅力的なコンテンツの提供を実現できると判断するに至った。以上の認識のもとで、本経営統合により、両社はコンテンツとテクノロジーをかけあわせた、これまでにない新しいエンタテインメントカンパニーとして、持続的な発展を実現していく。

⑦2024年3月期第2四半期は、売上高は、9,026百万円(前年比+18.9%)、ライブイベントや店舗ビジネス、音楽配信の好調などによりコロナ前を上回る。営業利益は、683百万円(前年比+986.7%)、ライブ・コンテンツ、ソリューション事業が寄与し大幅に増益。

⑧質疑応答で、「経営統合後の配当方針や株主優待制度」について質問あり。「大きく変更するつもりは無いが、これから協議する。」との回答。

⑨質疑応答で、「経営統合により事業領域も広がるので、自社サービスの株主優待も検討して欲しい。」との意見あり。「事業領域も広がるので、株主優待の拡充は積極的に考えていきたい。」との回答。

⑩社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は12,400万円。単純平均で取締役1人当たり3,100万円。使用人兼務取締役の使用人分給与は含まず。

⑪議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。第1号議案と第2号議案については、反対する株主に対して案内があるとのことで、採決後に反対する株主の名前と出席票番号を確認していた。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、経営陣の席が2列になっていましたが、2列目(後方)の経営陣の席について、フラットな会場にもかかわらず、1段高い位置に設置されていました。株主席から全役員の顔と名前が見えるようにとの、きめ細やかな配慮が好印象でした。

今回、同一業界、かつ、領域の異なる会社同士での経営統合なので、シナジーが期待できそうです。スペースシャワーSKIYAKIホールディングスへ投資をする際の参考にします。

 

株主総会会場の住友不動産六本木グランドタワー