ユーラシア旅行社の株主総会に出席しました【2023年12月25日】

株主総会
スポンサーリンク

ユーラシア旅行社 第38回定時株主総会

日時:2023年12月25日(月) 10:00-10:40

場所:砂防会館別館(永田町駅徒歩1分)

出席株主数:約20名

お土産:無し

 

企業概要

ユーラシア旅行社(9376)

HP:海外ツアー、海外旅行、国内ツアーのユーラシア旅行社 | ユーラシア旅行社 (eurasia.co.jp)

①自然・文化・芸術・人間をテーマに全世界を舞台とした観光内容重視のものであり、新しいライフバリューの創造を目指した自社オリジナルツアーなど、独自の企画による海外旅行商品の販売を手掛ける。

筆頭株主は、社長の井上利男さんで、194万株、52.8%を保有。

③社長の井上利男さんが過半数の議決権を保有しており、井上利男さんの意思一つで物事を決められるオーナー企業。

使用人数は、36名(連結79名)のみと少人数体制。

 

株式情報

時価総額:17億円(2023年12月22日時点)

売上高:29億円(2023年9月期実績)⇒52億円(2024年9月期予想)

株価:470円(2023年12月22日時点)

1株純資産:453円(2023年9月末時点)、PBR:1.03倍

1株当期純利益:21.6円(2024年9月期予想)、PER:21.7倍

1株配当:10円(2024年9月期予想)、配当性向:46%

配当利回り:2.1%

株主数:1,842名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会は、ユーラシア旅行社の本社のある砂防会館別館内の会議室で開催。

②事業報告は、映像やスライドは使用せず、社長の井上利男さんが手元の資料を読み上げるのみ。

③新型コロナウイルス感染拡大により催行を取りやめていた海外団体旅行を、2022年7月に再開。その後の、当連結会計年度における連結営業収益の回復割合は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年9月期の同期間と比較して、第1四半期は34.1%、第2四半期は39.5%、第3四半期は53.5%、第4四半期は75.9%となった。当連結会計年度においては、51.4%の回復となった。

旅行の予約のバロメーターといえる旅行前受金残高は、2019年9月期の連結会計年度末との対比で、当連結会計期間末には68.5%まで回復。旅行の予約の増加に伴い、第2四半期において連結営業キャッシュ・フローがプラスに転じ、当連結会計年度においても連結営業キャッシュ・フローがプラスとなっている。加えて、第3四半期には連結経常損益が黒字化した。続く第4四半期にも、引き続き連結経常損益が黒字となっている。

⑤営業収益は2,945百万円(前年比486.7%増加)、営業損失は120百万円(前年は営業損失401百万円)、経常損失は54百万円(前年は経常損失105百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は55百万円(前年は当期純損失123百万円)となった。経常損失には、助成金等収入47百万円が反映されている。なお、営業損失が280百万円改善する一方、経常損失が50百万円の改善にとどまるのは、主として、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例により増額されていた雇用調整助成金単価が減額され、また当社グループの営業回復に応じ休業延べ日数が減少したことなどにより助成金等収入が209百万円減少したため。

⑥今期は、海外情勢の不安定化による需要減少が懸念される環境下にあるが、継続して営業収益の確保に努める。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類とされた事に伴う需要の回復傾向を見込んでいる。従来から確保してきたリピーター層を中心とする顧客基盤を基礎として業績の進展に努める。引き続き安全性の高い地域を中心とする積極的な販促活動・宣伝効果を狙った戦略を通じて業容の拡大に努めていく。同時に、顧客の支持を確固たるものとして継続するために、引き続き顧客との綿密なコミュニケーションに努め、知的好奇心や精神的喜びに応える旅づくりを通じて上質なサービスを提供し続けるよう努める。通期の見通しは、営業収益は5,250百万円(前期比78.2%増)、営業利益は95百万円(前期は営業損失120百万円)、経常利益は95百万円(前期は54百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(前期は当期純損失55百万円)を予想している。

株式を41万株11.2%保有している、第2位の株主のホワイトサクセスについて、大量保有報告者や、重要な兼職の状況などに特に記載が見当たらないものの、支配株主等に関する事項を見る限り、社長の井上利男さんの合算対象分とされている模様。

⑧質疑応答で、「前年度に比べて人員が減っている。対策は?」との質問あり。「自然減のみ。新卒採用を停止している。4年前に比べると大幅に人員が減っている。コロナ禍でのボーナスの不支給で若い社員が転職で減った。今年の夏からボーナスの支給を再開している。」との回答。

⑨質疑応答で、「海外旅行が回復基調だが、円安と物価高の影響が心配。コロナ前の2019年のレベルに戻るのはいつ頃と見ているのか?」との質問あり。「イスラエルとハマスの衝突が無ければ、9月から10月頃にはよかったと思う。見当がつかないが、来春から100%に戻ったらいいなとは思っている。円安はボディーブローのように効いているが、130円台になれば円安の影響は無いと考えている。精神的な喜びを求める50~60代のお客様が多いので、国内景気の影響はあまり受けない。」との説明。

⑩質疑応答で、「今期の為替レートの前提は?」との質問あり。「140円で計画している。」との回答。

⑪質疑応答で、「「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」の中で、当社株式の魅力の発信のため、IRの取組強化について、当社WEBサイトにおいてこれまで掲示していなかった有価証券報告書を掲示するとあったが、未だに2022年9月期の有価証券報告書が掲載されていない。」との指摘あり。

⑫取締役と監査役候補者5名中、70歳以上の候補者は高橋淑夫さん(1935年生まれ、88歳)の1名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑬社外取締役を除く取締役2名の報酬等の総額は1,800万円。単純平均で取締役1人当たり900万円。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。特に今回、ユーラシア旅行社の本社もある建物内会議室での開催でしたので、良い機会となりました。

社長の井上利男さんは、風邪が治りかけの状態とのことでしたが、質疑応答では丁寧に回答対応されていました。

コロナ禍の影響をまともに受けた旅行業界にある会社ですが、増資もせず、財務内容も良好で、堅実な会社との印象です。一方で、BtoCの会社としては、決算説明会資料や中期経営計画の公表も無く、また、決算発表以外のIRもほぼ無く、個人投資家から見ると、投資判断のための情報が乏しい会社です。

2022年12月23日に、IRの取組強化について、「当社WEBサイトにおいてこれまで掲示していなかった有価証券報告書、四半期報告書を掲示し、投資家に対する情報発信を補強した」と説明されていますが、出席株主から指摘があったように、昨年(2022年12月公表分)の有価証券報告書が未掲載、その後の全ての四半期報告書の掲載も滞っている点から見ても、IR体制に問題があるように感じます。

今後の課題としては、社長の井上利男さん(1957年生まれ、66歳)が、議決権の64.0%をも保有しているので、後任の育成状況や、世代交代時に保有している株式の対応をどう考えているのかが気になります。

社長の井上利男さんの説明からは、安全な海外旅行への熱意を感じました。海外旅行も回復基調にあるので、今期の黒字回復とIR体制の見直しを期待しています。再投資も検討します。

 

ユーラシア旅行社の本社も入る株主総会会場の砂防会館別館
PAGE TOP