メタプラネットの株主総会に出席しました【2023年12月1日】

株主総会
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メタプラネット 臨時株主総会

日時:2023年12月1日(金) 10:00-10:15

場所:六本木ヒルズ森タワー(六本木駅徒歩15分)

出席株主数:約10名

お土産:無し

 

企業概要

メタプラネット(3350)

HP:株式会社メタプラネット – 未来は今 (metaplanet.jp)

①ホテル運営業務、不動産、不動産信託受益権の取得、保有及び処分、Web3やブロックチェーン、NFTなどの先端技術を用いた商売を手掛ける。

筆頭株主は、EVO FUNDで、2,760万株、24.0%を保有。
取締役のデビッド・スペンサーさんが、第3位の株主として、1,500万株、13.0%を保有。
社長のサイモン・ゲロヴィッチさんが、第5位の株主として、250万株、2.1%を保有。
家具部材や建材などの製造販売を手掛けるパネフリ工業が、第7位の株主として、100万株、0.8%を保有。

従業員数は、7名(連結21名)のみと少人数体制。

 

株式情報

時価総額:18億円(2023年11月30日時点)

売上高:3.6億円(2022年12月期実績)⇒非公表(2023年12月期予想)

株価:16円(2023年11月30日時点)

1株純資産:14.7円(2023年6月末時点)、PBR:1.08倍

1株当期純利益:非公表(2023年12月期予想)、PER:非公表

1株配当:無配(2023年12月期予想)、配当性向:無配

配当利回り:無配

株主数:7,111名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会の出席票は無く、手書きで番号が書かれた「六本木アカデミーヒルズ来訪者入館証」が出席票の代わりとして使用されていた。

②社長のサイモン・ゲロヴィッチさん、取締役のデビッド・スペンサさん、ドリュー・エドワーズさん、監査役の保田志穂さんの4名が欠席。社長のサイモン・ゲロヴィッチさんは、海外在住で、急な出張で欠席との説明。取締役の王生貴久さんが議長を務められていたが、取締役と監査役の9名中、4名が欠席だったのには違和感を感じた。

③当社は、これまでの主力事業であったホテルの所有・運営事業から、Web3.0 やメタバース関連の新たな事業領域へ軸足を移行するべく準備をすすめている。

④2023年12月期第3四半期実績は、売上高が前年同期比で44.4%減少。また、売上高を上回る営業費用を計上したことにより、最終的に多額の営業損失を計上。さらに、営業外収益として主に為替差益を、営業外費用として主に支払利息を、それぞれ計上し、特別利益として主に固定資産売却益および新株予約権戻入益を、特別損失として主に関係会社整理損、固定資産売却損および減損損失を、それぞれ計上。以上の結果、売上高171百万円(前年比44.4%減)、営業損失409百万円(前年は営業損失692百万円)、経常損失270百万円(前年は経常損失623百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失415百万円(前年は親会社株主に帰属する四半期純利益1,476百万円)となった。

⑤当社グループは、過年度より継続して営業損失、経常損失及び営業キャッシュ・フローのマイナスを計上。また当第3四半期連結累計期間においても、営業損失および経常損失を計上。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在。

⑥当社グループは、今後の株主価値の継続的かつ発展的な創出のためには、急速に進化する技術を取り入れて当社グループの保有資産およびビジネスモデルをデジタル化するとともに、新たな事業機会に挑戦することが必要であると判断し、Web3及びメタバース関連事業などに取組んできた。しかし、予定以上にシステム開発に時間を要しており、将来の収益および利益獲得が不透明であることから、当第3四半期連結累計期間においてWeb3およびメタバース関連事業などに関して、固定資産の減損損失を計上。このような状況のもと、収益および利益の柱となる新たな事業を、慎重にかつ早急に模索する必要がある。

ホテル事業については、すでにリース契約で運営していたホテルおよび保有する札幌のホテルはすべて閉業し、フィリピンのホテルも売却しており、五反田の物件のみを継続。五反田の物件に関しては、未使用だった部屋の活用や新たな集客も進めており、集客率も伸びており、今後の当社グループの収益および利益の獲得に結び付くものと思われる。上記状況を鑑み、当面ホテル事業運営における営業利益の確保による財務基盤の安定化と新たな収益および利益の柱となる新たな事業の模索をしていく計画。

⑧社長のサイモン・ゲロヴィッチさんは、46歳(1977年生まれ)と若い社長。

⑨質疑応答で、「会社の内容がよく分からない。夢が持てる会社なのか?もう少し説明が欲しい。」との意見あり。「ホテル事業から撤退し、新規事業を試行錯誤している。進展があったら発表する。HPも刷新し、今後は積極的な発信をおこなう。」との回答。

⑩質疑応答で、「議案の資本金の額の減少及び剰余金の処分の件は、特別決議事項で2/3以上の賛成が必要との理解であっているのか?」との質問あり。「特別決議事項なので、その通り」との回答。

⑪社外取締役を除く取締役3名の報酬等の総額は3,646万円。2022年3月に退任した1名を含め、前期は計5名の取締役が存在していたが、Red Planet Hotels Limitedの業務を執行していた2名を無報酬の取締役と推定して計算すると、単純平均で取締役1人当たり1,620万円。使用人分給与は含まず。

⑪議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、取締役と監査役の9名中、4名が欠席で、特に社長のサイモン・ゲロヴィッチさんも、海外在住で、急な出張で欠席との説明があり違和感を感じました。経営陣の出席状況を見る限り、経営に本腰を入れているようには思えませんでした。

また、今回、上場企業としてはあまり見かけない資本金の額を1円とする内容の議案でもあり、興味を持って見ていました。

質疑応答でも指摘があった通り、会社が大きな変化の過渡期であるのにもかかわらず、IR情報も少なく、状況も見えないので、個人投資家にとっては投資判断の難しい会社に見えます。

従業員数が7名(連結21名)のみと少人数体制なので、事業の選択と集中をおこない、まずは、黒字回復と経営の安定化を期待しています。

 

株主総会会場の六本木ヒルズ森タワー
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