サンフロンティア不動産の株主総会に出席しました【2023年6月27日】

株主総会
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サンフロンティア不動産 第24回定時株主総会

日時:2023年6月27日(火) 14:30-16:50(株主総会+株主懇談会)

場所:紙パルプ会館(東銀座駅徒歩1分)

出席株主数:約50人

お土産:無し、ペットボトルのお茶やミネラルウォーターの配布あり

 

企業概要

サンフロンティア不動産(8934)

HP:サンフロンティア不動産株式会社 (sunfrt.co.jp)

①都心の既存オフィスビルを購入して生まれ変わらせて販売するリプランニング事業や賃貸ビル事業をおこなう「不動産再生事業」(売上構成比60%)、プロパティマネジメント事業や仲介事業や貸会議室事業や滞納賃料保証事業をおこなう「不動産サービス事業」(売上構成比11%)、ホテル開発事業やホテル運営事業をおこなう「ホテル・観光事業」(売上構成比27%)、海外開発事業や建設事業をおこなう「その他」(売上構成比2%)を運営。

筆頭株主は、会長の堀口智顕さんが代表を務める報恩で、堀口智顕さん個人の保有分を含めて、2,098万株、43.1%を保有。

③会長の堀口智顕さんが過半数近くの議決権を保有しており、堀口智顕さんの意思一つで物事を決められるオーナー企業

株主優待(3月末)
100株:ご優待割引券1,000円
300株:ご優待割引券5,000円
500株:ご優待割引券10,000円
1,000株:ご優待割引券20,000円

長期保有(3年以上)
500株:ご優待割引券10,000円追加
1,000株:ご優待割引券20,000円追加

 

株主総会での個人メモ

①株主総会開始前に、全取締役から挨拶があった。

②株主総会終了後、10分間の休憩、その後に株主懇談会あり。株主との対話を重視している様子が伺えた。

2期連続の増収増益。売上高、純利益は過去最高を更新。オフィス事業は堅調、ホテル運営事業も急回復。

④不動産再生事業は、期初計画通りの着地。前年を上回る高い利益率(セグメント利益率31.1%)を継続。不動産サービス事業は、全ての事業において伸長。需要回復とともに、拠点の拡充・増床によって業績が伸長した貸会議室をはじめ、仲介事業も好調を維持。ホテル・観光事業は、ホテル物件の売却が業績に大きく貢献。また、行動制限緩和後の旅行需要拡大、インバウンド再開により、ホテル運営事業の業績回復が顕著。

⑤ホテル物件2軒の売却が、業績に大きく貢献。今期にホテル1軒の売却。「たびのホテル」ブランドと分譲型ホテルコンドミニアムを中心に開発・運営を行う。2023年3月期の稼働率は63.7%、客室単価は11,665円。「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を見据え、観光庁の施策を活用してホテル2棟をリニューアル。

事業の持続的な成長によって、収益性、資本効率性を高め、財務の健全性を保ちながらROEを向上させ、PBR1倍以上を目指す。

⑦中期経営計画は、2025年3月期に売上高1,000億円、純利益140億円。

⑧質疑応答で、「金利が上昇した場合の影響」について質問あり。「日本では急激な利上げの確率は低いと見ている。当面、底堅く需要が続く。仮に2%の継続的なインフレとなった場合でも、デフレから脱却したともとれるので、ポジティブな要素とも考えられる。」との回答。

2022年、東京圏への転入超過が再び増加へと転じ、人口集中の傾向は変わらず。東京圏の法人数は、日本全体の35.6%を占める。東京都中央区、千代田区、港区、渋谷区、新宿区に特化した戦略をとり、その近郊の練馬区、世田谷区、大田区、台東区への展開もしている。

⑩リプランニングは、購入から工事を経て売却まで、約1.5年かかる。

⑪「ストックビジネスの利益で、販管費をまかなえるようにしたい」との説明あり。財務の健全性にこだわりがある会社のように見える。

⑫新卒採用状況は、約400名のエントリーで17名の採用。全社での離職率は10年間の平均で約10%。

⑬70歳以上の取締役候補は8名中、中村泉さん(1952年生まれ、71歳)の1名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑭社外取締役と監査等委員を除く取締役6名の報酬等の総額は24,300万円。単純平均で取締役1人当たり4,050万円。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主優待を含めた株主還元率が魅力的で、株価にも割安感があったことから、平均1,144円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会と株主懇談会の様子から、株主との対話を重視している姿勢が伝わってきました。社長の齋藤清一さんが、多くの質問に丁寧に回答されていました。また、株主懇談会では、大株主であり会長の堀口智顕さんからの回答もあり、穏やかな口調が印象に残りました。

金利が上昇した場合、不動産業界への影響が気になりますが、サンフロンティア不動産の成長と、株主優待を含めた株主還元を楽しみに、継続保有の予定とします。

 

株主総会会場の紙パルプ会館