YU-WA Creation Holdings 第52期定時株主総会
日時:2023年6月26日(月) 10:30-11:00
場所:サンライズビル東京(馬喰町駅徒歩3分)
出席株主数:約10人
お土産:無し
企業概要
YU-WA Creation Holdings(7615)
HP:株式会社YU-WA creation holdings (yuwa-holdings.co.jp)
①京都きもの友禅で振袖などの呉服販売や呉服レンタルをおこなう「和装店舗運営事業」(売上構成比96%)を中心に、写真スタジオ事業やEC事業などをおこなう「その他事業」(売上構成比4%)を運営。
②創業家で元社長の河端雄樹さんが、第3位の株主として、46万株、4.0%を保有。
副社長の粕谷進一さんが、第4位の株主として、11万株、1.0%を保有。
③株主優待(3月末、9月末)
100株:お買物代金10%割引券
株主総会での個人メモ
①副社長の粕谷進一さんは、所要のため欠席。本株主総会をもって退任するとはいえ、大株主、かつ、副社長という立場もあるので、欠席には違和感。
②取締役全員にミネラルウォーターが提供されていたが、株主側には提供が無く、経営から株主への事業報告の場としては違和感。会社として、株主ではなく役員の方向を見ている様子が伺えた。特に、BtoCの会社として配慮不足を感じる。
③一般呉服・宝飾受注が好調に推移した一方、振袖の来店客数は継続的に減少。写真スタジオ事業、EC事業等のその他事業についても、和装事業とのシナジーを高めることができず、売上高は想定を下回る結果となった。
④振袖・袴の受注高は、集客に苦戦したことに加え、レンタル・ママ振袖志向の強まりにより、前年比27.5%減、当初計画比45.8%減。
⑤レンタル志向の強まりにより、レンタル受注件数比率が前年比14.1%増加。また、レンタル受注比率の増加に伴い平均単価が低下し、来店者数の減少以上に受注高が減少。
⑥振袖は、消費者のSDGs志向の高まりに加え、物価高による節約志向も相まって、顧客の振袖ニーズがレンタル・ママ振に大きく変化。
⑦来店者数は、9,903人となり、前年比25%減。
⑧振袖受注件数の減少により、友の会会員数が減少しており、新規会員の獲得が今後の課題。2023年3月末64,416人、前期比3,763人減。
⑨Z世代をターゲットとしたイベント事業を手掛ける株式会社KIRINZと業務提携。「KIRINZ AWARD FES」での着物ランウェイステージに衣裳提供。オーディションの中から選ばれた配信者の皆様や、ゲストインフルエンサーが当社着物をご着用。京都きもの友禅協賛の「#着物女子発掘コンテスト~新緑の小町~」を開催。ファイナリストの中から京都きもの友禅オンラインストアの公認アンバサダーを選出。
⑩2024年3月期連結業績予想は、売上高8,527百万円、当期純利益37百万円。引き続きレンタル志向の高まりや、ママ振袖・姉振袖の着用希望が増加すると見込まれるため、現在のニーズに合った商品、販促施策に取り組む。一般呉服・宝飾については、前期において大規模店内催事を通年で実施しており受注高は減少見込であるものの、催事経費の見直しにより利益率向上を目指す。2期ぶりの黒字化予想も、赤字継続とならないか心配。
⑪社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は6,133万円。単純平均で取締役1人当たり1,533万円。
⑫議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。
株主総会を終えて感じたこと
株価も上場以来の安値圏であったこと、日本の伝統文化であるきものを後世に残すことに貢献したいと考えて平均200円で投資しました。
今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
IR発表資料からは厳しい業績であることが伝わってきましたが、株主総会では、社長の服部雅親さんの説明からは危機感や悲壮感を感じませんでした。BtoCの会社としては、自社のPRも無く、出席者も少なく、質問も出ないような寂しい株主総会でした。また、閉鎖的な社風も感じました。
違和感を多々感じたので売却予定としますが、日本の伝統文化であるきものを後世に残すためにも、まずは業績回復(黒字化)を期待しています。