ティアンドエスの株主総会に出席しました【2023年2月24日】

株主総会
スポンサーリンク

ティアンドエス 第7回定時株主総会

日時:2023年2月24日(金) 10:00-10:45

場所:MMパークビル(みなとみらい駅徒歩1分)

出席株主数:約10人

お土産:無し

 

企業概要

ティアンドエス(4055)

HP:ティアンドエス株式会社(システムコンサルティング・ソフトウェア開発・ネットワークインテグレーション) (tecsvc.co.jp)

①大手企業顧客の請負(開発・運用保守)をおこなう「ソリューションカテゴリー」(売上構成比74%)、半導体工場内のシステム運用などをおこなう「半導体カテゴリー」(売上構成比18%)、画像処理アルゴリズム開発などをおこなう「先進技術ソリューションカテゴリー」(売上構成比7%)のシステム開発及びその関連サービスを運営。

筆頭株主は、社長の武川義浩さんで、224万株、29.7%を保有。
取締役の福田悦生さんが第8位の株主として、5万株、0.7%を保有。

 

株主総会での個人メモ

①株主総会会場は、ティアンドエスの本社が入るMMパークビル内にあるTKPガーデンシティPREMIUMでの開催。

過去最高収益を達成。2023年11月期も好調を継続。過去最高収益更新の見通し

取引先別売上高は、キオクシアグループ29%、東芝グループ24%、日立グループ21%、その他24%。

④ソリューションカテゴリーは、請負(開発・運用保守)および派遣の形態で、売上比で3:1の割合。

⑤キオクシアグループ向けは、足元では3割の生産調整の動きがあるものの、ティアンドエスが担う工場システム(生産管理)の保守運用は操業度との関連は薄いため、影響は軽微。今期は単価交渉はしていない。

⑥東芝グループ向けは、ティアンドエスがシステム開発を手掛ける発電所関連のエネルギーシステムソリューションセグメントが好調。今期、単価交渉実施。

⑦日立グループは、ティアンドエスが関連する社会インフラ関連の設備投資もコロナ禍における抑制傾向から一転、増加傾向。今期、単価交渉実施。

⑧質疑応答で、「ティアンドエスの強み」について質問あり。キオクシアグループで積み上げた生産管理システムの運用保守に強みがあるとの説明。TSMCの熊本工場の受注にも意欲を示す。

⑨質疑応答で、「配当方針」について質問あり。成長を優先し、当面、配当性向は10%との回答。

⑩質疑応答で、「人材採用状況」について質問あり。IT業界の人材不足の中、退職者もあり、希望する採用数を確保できなかったとの説明。中途採用の獲得が難しいため、新卒採用に注力するとのこと。

⑪70歳以上の取締役と監査役の候補は5名中、永谷孝俊さん(1946年生まれ、76歳)の1名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑫社外取締役を除く取締役3名の報酬等の総額は5,794万円。単純平均で取締役1人当たり1,931万円。

⑬議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

質疑応答では、社長の武川義浩さんの堅さが気になりましたが、財務状況の健全さ、生産管理システムに強みがあること、さらには、生産管理システムは基幹システムであるため運用保守の業務売上を長期的に積み上げることができる点などを理解できました。

IT人材不足の状況から賃金上昇圧力が予想されますが、賃金上昇を吸収しながら成長できるのか、賃金水準を含めた経営戦略が今後の成長のポイントになりそうです。

グロース企業として評価されていますが、このまま成長が続くのか、今後の業績の推移を注視します。

株主総会会場のティアンドエスの本社が入るMMパークビル
PAGE TOP