日新製糖の株主総会に出席しました【2022年12月6日】

株主総会
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日新製糖 臨時株主総会

日時:2022年12月6日(火) 10:00-10:30

場所:ロイヤルパークホテル(水天宮前駅直結)

出席株主数:約40人

お土産:無し

 

企業概要

日新製糖(2117)

HP:カップ印のお砂糖 日新製糖株式会社 (nissin-sugar.co.jp)

①業務用や家庭用の砂糖その他食品事業を運営。日新ウエルネスで健康産業事業、ニューポート産業で倉庫事業も手掛ける。

筆頭株主は総合商社の住友商事で、829万株、37.5%を保有。

2023年1月1日に伊藤忠製糖と経営統合し、商号を「日新製糖」から「ウェルネオシュガー」へ変更の予定

株主優待(3月末)
100株:1,000円相当の自社製品

3年以上継続保有
100株:2,000円相当の自社製品へグレードアップ

 

株主総会での個人メモ

①株主総会が開会するまで、日新製糖の業務を分かりやすく紹介する動画が放映されていました。株主に自社を理解してもらおうという姿勢を感じました。

②株主総会の冒頭で、社長の大久保亮さんから、地震等の緊急時には直ちに議案の採決を行いたいとの提案がありましたが違和感を感じました緊急時には採決よりも人命第一として避難を優先し、株主総会の続きや議案の採決は後日でもよいと思います

③伊藤忠製糖と経営統合すると、DM三井製糖ホールディングスに次ぐ、砂糖業界第2位となる。上場は維持するとの説明。

④商号を「日新製糖」から「ウェルネオシュガー」へ変更する予定。消費者に社名変更をしっかりとPRして欲しいとの要望が出ていました。日新製糖の商号が無くなるのは寂しいと思いました。

⑤「伊藤忠製糖との経営統合で、業務体制・人的資源の最適化、生産拠点の効率化、物流網や原料調達網の集約・整理を推進する」との記載があり、経営統合後の余剰人員の対応について質問が出ていました。人員削減は行わず、余剰人員は成長分野で活用するとの説明でした。

⑥社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は12,500万円。単純平均で取締役1人当たり3,125万円。

⑦1株当たり純資産2,200円に対し、2022年12月5日時点の株価は1,671円であり、PBR 0.75倍。解散価値であるPBR 1倍を下回っており、企業価値向上への努力が足りていない印象を受けました。

⑧議案の採決方法は拍手での採決でした。出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感があるかもしれません。

⑨議案可決後、新任取締役と監査役全員の紹介があったのは良い対応だと思いました。

⑩株主総会は開始後30分で早々に閉会となりましたが、社長の大久保亮さんの「長時間のご参加ありがとうございました」との挨拶には違和感を感じました。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、社長の大久保亮さんの杓子定規的な議事進行に違和感を感じました。株主も消費者だという認識があまり無かったのかもしれません。

説明を聞いても、おなじみのカップ印の日新製糖のお砂糖がどうなるのか分かりませんでしたが、お客様を失わないよう商号の変更についてはしっかりとPRした方がよいと感じました。一方で、伊藤忠製糖と経営統合で砂糖業界第2位となるので、今後の統合効果に期待しています。

 

株主総会会場のロイヤルパークホテル
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