ソレイジア・ファーマの株主総会に出席しました【2022年3月24日】

株主総会
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ソレイジア・ファーマ 第14回定時株主総会

日時:2022年3月24日(木) 10:00-11:20

場所:ニューピア竹芝ノースタワー(竹芝駅徒歩2分)

出席株主数:約30人

お土産:テープのり

 

企業概要

ソレイジア・ファーマ(4597)

HP:ソレイジア・ファーマ株式会社│がんと向き合う人たちのために (solasia.co.jp)

①悪性リンパ腫や大腸がんなどのがん領域が主のバイオベンチャー、市場は日本と中国。

②新薬研究を一から始めるバイオベンチャーなどから新薬候補品の権利を取得し、臨床開発以降の対応に特化したビジネスモデル

③筆頭株主は伊藤忠商事で、2,285万株、17.0%を保有。

従業員は21人(連結77人)と少人数。

平均年収は1,480万円と高水準。

 

株主総会での個人メモ

①大規模会場での開催でしたが、出席人数が少なく業績も赤字なので、小規模会場での開催でもよいかもしれません。

②取締役のスタンレー・ローさんは、中国からWEB会議で出席しているとの説明でしたが、お顔が拝見できなかったのは残念です。
せっかくのWEB会議なのでスクリーンに映して欲しかったです。

③動画で臨床試験中の大腸がん治療薬(SP-05)について分かりやすく説明いただけたのはよい取り組みに思いました。

④他のバイオベンチャーなどから新薬候補品の権利を取得し、臨床開発以降の対応に特化したビジネスモデルですが、そもそもなぜ他のバイオベンチャーが虎の子の新薬候補品の権利を手放すのかが気になりました。
・会社の規模が小さくて基礎研究から臨床開発手前までに特化しているから手放しているのか?
・販売までたどり着ける確率が低いと見ているから手放しているのか?
・販売までたどり着いても利益にならないと見ているから手放しているのか?
もしかしたら一見効率的なビジネスモデルに見えても、実際には収益が出にくいビジネスモデルなのかもと感じました。

⑤一部の株主の方が、熱心に会社に対する主張を他の株主の方々に資料として配布していました。その後、本質をとらえた厳しい質問もされていました。

⑥2022年2月14日に3,300万株、下限行使価格57円の新株予約権を発行とのIRがありました。
行使されると約20%の株式希薄化となってしまう。この件について不満の意見がいくつか出ていました。

⑦従業員の年収が平均1,480万円と高額なのに対し、株価は公募価格185円の半値を下回っている
現状、従業員は優遇され株主だけが責任を負わされている状況なので、従業員の給与も株価連動型にしたらどうかとの意見が出ていました。
少数精鋭で対応しており、他社よりも幅広い業務と量もこなしているので妥当な年収水準との説明でした。

⑧株価は100円を下回り、発行株式数も1億株を超えている状況ではあるが、株式の併合は考えていない

⑨がん化学療法の悪心・嘔吐薬のSancuso(SP-01)は、中国での特許は2024年まで。
化学療法・放射線療法の口内炎疼痛緩和機器(SP-03)は、中国での特許は2025年まで。
中国では先発品がブランド品として生き残る傾向が強く、ジェネリック薬に大きく売り上げを奪われることは無いと見ている。

⑩株主から厳しい質問が多かった印象ですが、社長の荒井好裕さんが逃げることなく自分の言葉で回答されていた姿は好印象です。

⑪70歳以上の取締役は1名(栄木憲和さん、1948年生まれ、73歳)でした。
オーナー以外の取締役には役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。

⑫議案の採決方法は拍手での採決でした。
出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。
事前の議決権行使結果など、採決時に何かしらの数字を示したほうが納得感があるかもしれません。

 

株主総会を終えて感じたこと

第三者割当増資の連発で株券印刷業とも言われるバイオベンチャーですが、株価も上場以来の安値圏であったこと、医療への貢献も考えて平均118円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

創薬という難しい領域なので過度な期待はしませんが、今後の医療への貢献を期待して継続保有の予定とします。

 

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