日本和装ホールディングス 第37期定時株主総会
日時:2023年3月29日(水) 10:30-11:10
場所:日本橋室町野村ビル YUITO(三越前駅直結)
出席株主数:約20人
お土産:無し
企業概要
日本和装ホールディングス(2499)
HP:日本和装TOP|【受講料無料】きもの着付け教室の日本和装 (wasou.com)
①着物、帯、和装小物などの和装品の販売仲介をおこなう「きもの関連事業」を運営。
②筆頭株主は創業者の吉田重久さんで、488万株、53.8%を保有。
社長の道面義雄さんも、第6位の株主として、9万株、1.0%を保有。
③創業者の吉田重久さんが過半数の議決権を保有しており、吉田重久さんの意思一つで物事を決められるオーナー企業。
株主総会での個人メモ
①社長の道面義雄さん、取締役の鶴野尚史さん、常勤監査役の藤巻隆志さんは黒紋付での出席。受付と司会の方もきものでの対応で、きものをPRする意味でも好感が持てる。
②販売仲介のサービスの基盤として、無料で「きもの着付け教室」を開催。加盟店からの仲介手数料が主な収益。
③「きものブリリアンツ全国⼤会」が前年を上回る実績を残したものの、物価高騰によりお客様の消費マインドが弱まった。コロナ禍以前のようにお客様に気軽に足を運んでいただけるという状況までは戻っていない環境。
④着付けを身につけた卒業生の方を対象に、付加価値の高いイベントや産地ツアーなどを企画。
⑤連結子会社の「はかた匠工芸」で、手織りの帯に注力。2023年1月に第45回福岡県伝統工芸品展にて、福岡市長賞と福岡県伝統工芸品振興協議会長賞を受賞。
⑥連結子会社の「ニチクレ」で、同業他社(中小規模の呉服販売店)の「友の会事業」を請け負う代理店事業を展開。
⑦「SOUCOLE(ソウコレ)」は、2019年に誕生した日本和装初のプライベートブランド。 生産現場を支え、きものを未来へとつなげていくために全国の産地職人と日本和装がタッグを組んで共同開発・製作。同色同柄なしの⼀点ものとしすべてにシリアルナンバーを付けるなど生産・販売・納品に⾄るまで⼀貫管理。
「40周年プレミアムナンバーズ」として、これまでに発行したすべてのシリアルナンバーを対象に毎月抽選を行い、当選者には5,000円分のお食事券をプレゼントする企画を実施。
⑧2023年は「創業40周年」をテーマに、様々なイベントやツアーを盛り上げていけるような新たな企画を計画。イメージキャラクターには広末涼子さんを採用。
⑨質疑応答で、「きものが世界遺産へ登録される可能性」について質問あり。「無形文化遺産への登録を目指した活動を行っている。和装のどこからどこまでを対象とするのかの要件定義の難しさ、和装業界が一つにまとまる必要がありハードルは高いと感じている。」との回答。
⑩質疑応答で、「40周年記念として、株主優待の実施有無」について質問あり。「創業40周年なので何かしらの株主還元を考えている。期待して欲しい。」との回答。
⑪社長の道面義雄さんは1986年生まれ(36歳)と若い社長。
⑫70歳以上の取締役候補は4名中、渡辺弘さん(1952年生まれ、70歳)の1名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。
⑬社外取締役を除く取締役3名の報酬等の総額は4,600万円。2022年3月に退任した1名について、3ヶ月分として単純計算すると、取締役1人当たり2,044万円と推測。
株主総会を終えて感じたこと
株価も上場以来の安値圏であったこと、日本の伝統文化であるきものを後世に残すことに貢献したいと考えて平均235円で投資しました。
今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
社長の道面義雄さんが出演するYouTubeのDO-MEN channelでは、社長自ら身体を張った姿に親近感と好感を持ちました。チャレンジ精神溢れる好きな経営者の一人です。
きものを着る機会のさらなる創出により、きもの需要の裾野を広げて国内で成長し、また、インバウンド需要を取り込んだ海外富裕層への仲介による成長の可能性も感じています。大切な日本の伝統文化を伝える愛される企業であり続けることを期待しています。継続保有の予定とします。
2022年3月30日に出席した日本和装ホールディングスの株主総会の内容についてはこちら↓
日本和装ホールディングスの株主総会に出席しました【2022年3月30日】 | ぽこタンの株主総会日記 (fp-agm.com)