ニックスの株主総会に出席しました【2022年12月17日】

株主総会
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ニックス 第92期定時株主総会

日時:2022年12月17日(土) 10:00-10:25

場所:相模原市立産業会館(相模原駅よりバスで6分+徒歩3分)

出席株主数:約10人

お土産:無し

 

企業概要

ニックス(4243)

HP:株式会社ニックス (nix.co.jp)

①工業用プラスチックファスナー、プラスチック精密部品、生産設備治具、金型などを製造販売。

筆頭株主は、社長の青木一英さんの関連会社のSKコーポレーションで、21万株、9.0%を保有。
元取締役の中島幹夫さんが、第3位の株主として、14万株、6.1%を保有。
社長の青木一英さんが、第4位の株主として、12万株、5.3%を保有。
取締役の青木伸一さんも、第8位の株主として、6万株、2.9%を保有。

③従業員持株会を除き、青木家と中島家で第10位までの株主を独占。青木家で25.5%、中島家で15.0%の議決権を保有

 

株主総会での個人メモ

①バスで6分+徒歩3分と、アクセスがやや不便な場所での株主総会の開催でしたが、土曜日の開催は株主との対話に配慮を感じ、好印象です。

②株主総会が開会する前に、会社案内の映像が放映されており、ニックスの業務内容について理解が深まりました。

③社長の青木一英さんから事業報告がありましたが、対処すべき課題について詳細な説明が無く、違和感を感じました。重要な内容だと思うので、時間を割いてきちんと説明された方がよかったかもしれません。

④記録的な円安、エネルギー価格、物価高騰など不安定な経済情勢を理由として、前回の2021年9月期の決算発表時に続き、今回も今期の業績予想を未定とするとの説明でした。財務に不安も無く、比較的業績も安定している会社なので、業績予想を未定とするのはかなり保守的な対応に見え、IRの観点からも残念でした。

⑤ニックスの強みは、お客様ニーズを理想のカタチにする価値創造力で、想像を超える高い付加価値を実現するとの説明。2025年度の中期目標として、連結営業利益率15%

⑥監査役の荒川英雄さんが、一身上の都合とのことで任期途中で辞任されますが、辞任の真因が気になります。

⑦1株当たり純資産1,729円に対し、2022年12月16日時点の株価は791円であり、PBR 0.46倍。解散価値であるPBR 1倍を下回っており、企業価値向上への努力が足りていない印象を受けました。

⑧70歳以上の取締役と監査役候補は、青木伸一さん(1947年生まれ、75歳)の1名でした。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。

⑨社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は6,320万円。単純平均で取締役1人当たり1,580万円。

⑩議案の採決方法は拍手での採決でした。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感があるかもしれません。

⑪株主総会終了後、選任された取締役と監査役全員の紹介があったのは良い対応だと思いました。

 

株主総会を終えて感じたこと

創立70周年を迎えた歴史のある会社で、売上規模が40億円程度で足踏み状態も、堅実に経営してきたイメージがあり、興味を持って見ていました。株価も安値圏で推移していたので、平均722円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

業績も安定しており、財務も健全なので、配当性向を30%にしたり、もう少し積極的なIRが必要かもしれません。お客様ニーズを理想のカタチにする価値創造力を武器に、2025年度の中期目標の連結営業利益率15%の達成に期待して継続保有の予定とします。

 

株主総会会場の相模原市立産業会館
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