テクノマセマティカル 第22回定時株主総会
日時:2022年6月24日(金) 10:00-10:45
場所:ホテルマイステイズ五反田駅前(五反田駅徒歩1分)
出席株主数:数名
お土産:ロゴ入りボールペン、ロゴ入りバッグ
企業概要
テクノマセマティカル(3787)
HP:Techno Mathematical Co., Ltd. (tmath.co.jp)
①独自圧縮技術による画像、音声処理ソフトとハードを開発し、ライセンス収入が主。
②筆頭株主は社長の田中正文さんで、107万株、41.2%を保有。
副社長の出口眞規子さんも、第2位の株主として20万株、7.7%を保有。
③実質、社長が議決権の過半数近くを握っているので、社長の意思一つで物事を決めて進められるオーナー企業。
④従業員は57人と少人数。
株主総会での個人メモ
①業務報告の中で、主力の独自アルゴリズムのDMNA(Digital Media New Algorithm)について説明がありました。
「映像鮮明化装置」や「音声認識前処理に最適なノイズ低減技術」の説明があり、会社を理解してもらおうという姿勢を感じました。
②オンラインやTVでは製品の良さを伝えられないので、拡販にはデモンストレーションで製品を見て理解してもらうことが重要。デモ・システムの開発が課題。
③今期は黒字予定との説明。成長に必要な開発は優先度を下げ、足元は利益を重視した対応としている。
創業から約20年間、成長を目指しているがなかなか上手くいっていないとの正直な説明がありました。
開発人員は従業員の10%以下との説明。
④まずは安定して黒字を確保できる体制としたい。配当実施についてはしばらく時間がかかるとの説明。
⑤定年退職や転職等で、従業員が63名の約10%にあたる6人が退職し57人となった。
⑥少ない従業員の中、本社、金沢テクノロジーセンター、神戸事業所と3拠点がある。今後の業績によっては統合する可能性もあるとの説明でした。
⑦事業報告や質疑応答に対応する姿から、社長の田中正文さんの誠実な人柄が伺えました。
⑧対処すべき課題の中に、社員の平均年齢が48歳と高齢化が進んでいることが挙げられていました。
一方で、今回の議案で選任された取締役、補欠取締役、監査役、補欠監査役の5名中、関守さん(1949年生まれ、72歳)、林紘子さん(1942年生まれ、79歳)、松下近さん(1946年生まれ、75歳)、金山英世さん(1951年生まれ、70歳)の4名が70歳以上でしたので違和感を感じます。
オーナー以外の取締役や監査役には役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。
⑨議案の採決方法は拍手での採決でした。
出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。
事前の議決権行使結果など、採決時に何かしらの数字を示したほうが納得感があるかもしれません。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点では株式を未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
会社も課題として挙げている通り、若手社員の採用や抜擢による組織活性化が急務に感じました。
また、製品の認知度が低いとのことで、まずはマーケティングの強化から対応するのも面白いかもしれません。
安定した黒字達成と、今後の電子機器を通じた社会への貢献を期待しています。