SBIグローバルアセットマネジメントの株主総会に出席しました【2025年11月21日】

株主総会
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SBIグローバルアセットマネジメント 臨時株主総会

日時:2025年11月21日(金) 10:00-12:35(株主総会+経営近況報告会)

場所:パレスホテル東京(大手町駅直結)

出席株主数:約150名

お土産:クオカード500円、アラプラス糖ダウン、アラプラスこころケア ソフトキャンディー、発芽玄米の底力、ミネラルウォーター、ASKULボールペン、クリアファイル、北尾吉孝さんの著書1冊

 

企業概要

SBIグローバルアセットマネジメント(4765)

HP:SBIグローバルアセットマネジメント [ 企業・IR情報 ]

①金融商品取引法に基づき投資信託の設定、募集、運用などの投資運用や投資助言などを行う「アセットマネジメント事業」(売上構成比84%)を主に、金融、ウェブサイトなどの情報を収集し、蓄積した情報を比較・分析・評価・加工して顧客に提供、コンサルティングなどを行う「ファイナンシャル・サービス事業」(売上構成比16%)を運営。

筆頭株主は、SBIホールディングス(8473)の子会社のSBIアセットマネジメントグループで、6,031万株、58.7%を保有。
第6位の株主は、社長の朝倉智也さんで、37万株、0.4%を保有。
第9位の株主は、親会社のSBIホールディングスの社長でSBIグローバルアセットマネジメントの取締役の北尾吉孝さんで、18万株、0.2%を保有。

③株主優待(3月末)
100株:暗号資産(仮想通貨)XRP 2,500円相当
500株:暗号資産(仮想通貨)XRP 10,000円相当、投資信託(ひふみクロスオーバーPro)2,500円相当
1,000株:暗号資産(仮想通貨)XRP 10,000円相当、投資信託(ひふみクロスオーバーPro)2,500円相当、アラプラスゴールドEX(定価11,800円)

1年以上
500株:暗号資産(仮想通貨)XRP 2,000円相当追加

※2026年3月期末は、1,000株以上について、上場25周年を記念した暗号資産(仮想通貨)XRPの記念優待(3,000円相当)を追加。

 

株式情報

時価総額:619億円(2025年11月20日時点)

売上高:115億円(2025年3月期実績)⇒未定(2026年3月期予想)

株価:603円(2025年11月20日時点)

1株純資産:160円(2025年6月末時点)、PBR:3.76倍

1株当期純利益:未定(2026年3月期予想)、PER:未定

1株配当:未定(2026年3月期予想)、配当性向:未定

配当利回り:未定、株主優待利回り:4.8%(1年以上500株保有時)

株主数:79,737名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会前の事前情報

①中間連結会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)の我が国の経済は、日経平均株価の上げ幅が半期としては過去最高を記録するなど、総じて好調であり、当社グループと密接に関係する投資信託分野は堅調に推移した。その中で、当社は8月20日に新たにSBI岡三アセットマネジメントを子会社化することを公表し、9月11日に子会社化を完了、また9月30日には、同じくSBIレオスひふみを吸収合併することにつき基本合意に達したことを公表するなど、着実にグループの経営基盤の拡充と成長に向けて前進した。

②アセットマネジメント事業においては、主要子会社であるSBIアセットマネジメントでは金(ゴールド)を実質的な投資対象とする投信などが好調であり、公募投信の運用残高が前中間期末(2024年9月末)に比べて42.2%増加するなど、同社投信全体の運用残高は10.7%増加の7.1兆円となった。また、2025年9月からはSBI岡三アセットマネジメントが連結対象となったことから、グループ全体の運用残高は9.6兆円となり、前年比49.7%の増加となった。また、運用残高増加に伴う運用報酬(信託報酬)も増加し、SBI岡三アセットマネジメントを除いても前年比6.0%増の5,052百万円、SBI岡三アセットマネジメントの9月分を合算したアセットマネジメント事業の売上高は前年より33.3%増収の6,355百万円となった。

③ファイナンシャル・サービス事業においては、SBIグループの地方創生事業の一翼を担う、地域金融機関と共同で実施する資産運用フェアを着実に実施したほか、新たにYahoo!ファイナンスとの提携による上場企業向けIR支援サービスが好調であった一方、投信を販売する金融機関向けの情報サービスや株式関連情報については売り上げが伸び悩んだことから、ファイナンシャル・サービス事業の売上高は前年比で5.4%減少し、918百万円となった。

④この結果、当中間連結会計期間の連結業績は、売上高が前年の5,738百万円から26.8%の増収となる7,273百万円となった。また、売上原価は、前年の2,809百万円から37.6%増加の3,864百万円となり、販売費及び一般管理費は、前年の1,710百万円から16.5%増加し、1,992百万円となった。以上の結果、当中間連結会計期間の営業利益は、前年の1,218百万円から16.2%の増益となる1,416百万円となり、営業外損益は、前年に比べて純額で134百万円増加し、当中間連結会計期間の経常利益は、前年の1,424百万円から23.4%の増益となる1,757百万円となった。上記の結果、当中間連結会計期間の親会社株主に帰属する中間純利益は、前年の900百万円から16.9%の増益となる1,052百万円となり、連結売上高および全ての中間利益項目で過去最高の数値を達成した。

⑤アセットマネジメント事業の従来の子会社3社の運用残高(投資助言残高を含む)は、前年同期末(2024年9月末)の6.4兆円から当中間連結会計期間末(2025年9月末)は18.8%増加の7.6兆円、SBI岡三アセットマネジメントを含めた残高では49.7%増の9.6兆円となった。グループ全体の運用残高の拡大に伴い運用報酬(信託報酬)が増加したことと、SBI岡三アセットマネジメントの9月単月収益および利益の寄与により、当セグメントの当中間連結会計期間の売上高は、前年の4,767百万円から33.3%の増収となる6,355百万円となった。セグメント利益は、前年の1,050百万円から25.2%の増益となる1,315百万円となった。

⑥ファイナンシャル・サービス事業は、ウエルスアドバイザーにおいては、地域銀行などと共同で開催する資産運用関連セミナー(フェア)が堅調に推移し、また、新たなサービスであるYahoo!ファイナンスと連携しての上場企業向けIR支援サービスが好調である一方、投資信託の販売金融機関が活用する「Wealth Advisor」については、提供端末台数は堅調に推移し、運用関連のツールの利用先の拡大はあったものの、一部大口顧客の窓販戦略の変更の影響を受ける結果となった。また、株式関連情報の減少などもあり、当セグメントの当中間連結会計期間の売上高は、前年の970百万円から5.4%減収となる918百万円となり、セグメント利益は、前年の168百万円から39.9%の減益となる101百万円となった。

2025年8月20日開催の取締役会において、「当社を株式交付親会社とし、SBI岡三アセットマネジメントを株式交付子会社とする株式交付を行うことについて、株式交付計画を作成した。」と公表。同日時点においてSBI岡三アセットマネジメントの親会社はSBIFS合同会社であるところ、同日、SBIFS合同会社と当社の親会社であるSBIアセットマネジメントグループは、その保有するSBI岡三アセットマネジメントの普通株式の全てについて、2025年9月10日を効力発生日とする株式譲渡契約を締結し、これにより、同日、SBI岡三アセットマネジメントの親会社はSBIアセットマネジメントグループとなる見込み。
SBIグループでは、2028年3月期中に、グループにおける資産運用残高を20兆円とする目標を掲げており、2025年7月末現在の11.5兆円からの更なる飛躍的な成長を目指しているが、その達成、引いては、SBIグループにおける資産運用事業の確実な成長・発展による顧客中心主義の充実のためには、グループ内でのより効率的且つ機動的な事業運営が必要不可欠であると考えている。そのための方策の一つとして、当社がグループ内の資産運用事業などを一元的に統括する体制を整えることが有用であると考えており、まずは、その一環としてSBI岡三アセットマネジメントを、SBIグループの資産運用事業の管掌役員(責任者)である朝倉智也さんが代表取締役社長を務める当社の直接の傘下とすることを決定したもの。これにより、当社が既に傘下に有するSBIアセットマネジメントと同様に、SBI岡三アセットマネジメントのSBIグループにおける資産運用会社としての位置付けが明確となり、SBIグループ各社との事業連携、シナジーの創出などの効果もより期待できるものと考えている。一方、SBI岡三アセットマネジメントはSBIグループと岡三証券グループ(岡三証券グループを中心とする金融グループ)とのジョイント・ベンチャーとしての側面もあり、同グループとの協調・連携についても今後も継続することから、組織再編に際しては、同グループの持ち分には影響を及ぼさないことも重要な観点となる。そのため、両社の事業内容、上場の有無、企業規模、および株主構成などを勘案した結果、株式交付(簡易株式交付)の手法により、SBI岡三アセットマネジメントを当社の子会社とする組織再編を選択、採用するもの。これにより、SBI岡三アセットマネジメントのこれまでの強みも継続しつつ、SBIグループの資産運用会社としての特長もより一層発揮できる体制を整えることになるものと考えている。当社としては、SBIアセットマネジメントグループと並んでSBI岡三アセットマネジメントを傘下として配置することで、資産運用事業において、法令上可能な共同施策の推進を図ることはもちろん、インフラなどの共同利用や人材面での交流強化など、より有機的且つ合理的な融合を図ることで、同事業における効率的な事業運営を可能とし、結果として受益者などの投資家のために資することができるものと考えている。本株式交付の効力発生日は、2025年9月11日(予定)。

2025年9月30日に、「SBIグローバルアセットマネジメントとSBIレオスひふみは、2025年9月30日開催の両社の取締役会において、SBIグローバルアセットマネジメントを吸収合併存続会社、レオスひふみを吸収合併消滅会社とし、2025年12月1日(予定)を合併の効力発生日とする吸収合併に係る合併契約を両社間で締結することをそれぞれ決議し、本合併契約を締結した。」と公表。本合併は、両社で2025年11月下旬にそれぞれ開催される予定の臨時株主総会における承認を条件としている。本合併の効力発生日(2025年12月1日予定)に先立ち、レオスひふみの普通株式は、東京証券取引所において2025年11月27日付けで上場廃止(最終売買日は2025年11月26日)となる予定。レオスひふみの株式1株に対して、SBIグローバルアセットマネジメントの株式0.36株を割当て交付。
SBIグループ内の資産運用事業の運営の観点からは、SBIグローバルアセットマネジメントとして、SBI岡三アセットマネジメントに加えて、レオスひふみとも有機的な連携を発展させること、具体的には、商品戦略上の棲み分けなどでより緊密な情報伝達を行うことによる業務推進面の効率化や、重複する管理部門の削減などによる合理化の推進など、グループ内各社を一元的に統括することが、グループ全体での当事業の競争力の強化につながり、それが更なる「顧客中心主義」の実現、個人投資家などの受益者の利益に資するものと考えている。世界経済が一層不透明さを増す環境下においては、SBI岡三アセットマネジメントとの連携の本格化から、早期にグループとしての事業統括の一本化を完成させることが重要であり、これが結果的に各ステークホルダーの利益にも適うものであると考えるに至った。その後、この基本的な考えについては、同じSBIグループに属するSBIグローバルアセットマネジメント、レオスひふみの両社とも異論がなかったことから、事業連携の強化について、本合併その他の手法の選択も含めた協議を開始し、2025年8月下旬から9月下旬にかけて、両社間で法務および財務のデュー・デリジェンスを相互に実施した。加えて、税務デュー・デリジェンスについてはSBIグローバルアセットマネジメントがレオスひふみに対して実施している。これらのデュー・デリジェンスを踏まえ、慎重に検討を重ねてきた。その結果、両社としては、事業統合のシナジーなどを最大化するためには、グループの資産運用事業を統括する会社を一本化し、その下に、アセットマネジメント事業を営む各社を配置する形態が望ましいとの結論に達し、両社が合併するという手法の選択が、基本的な考え方にも最も合致し、両社の企業価値向上には最適であると判断したため、本合併契約の締結に至ったものである。なお、レオスひふみは、2023年4月25日にレオスキャピタルとして上場してから短期間での上場廃止となるが、当該上場以降、SBIグループにおいて、SBIグループにおける資産運用事業の確実な成長・発展による果実を、「顧客中心主義の徹底」というSBIグループの事業構築の基本観に基づき、更なるお客さまの便益性向上に繋げていくためには、グループ内でのより効率的かつ機動的な事業運営が必要不可欠であると考え、また、グループとしての総合力を活かした収益力の強化や事業運営コストの抑制を行っていくことが急務であるとの考えを持つに至ったことから、本合併を行う選択をした。

⑨2025年10月27日に、2026年3月期末の株主優待制度の拡充を公表。1,000株以上は、上場25周年(上場日:2000年6月23日)を記念した暗号資産(仮想通貨)XRPの記念優待(3,000円相当)を追加。

⑩社外取締役を除く取締役2名の報酬等の総額は1,875万円。無報酬の1名を考慮すると、単純平均で取締役1人当たり1,875万円。

 

株主総会での個人メモ

①親会社のSBIホールディングスの社長でSBIグローバルアセットマネジメントの取締役の北尾吉孝さんは、所用のため欠席。

②株主総会後に、経営近況報告会が開催された。

③株主総会の様子をライブ配信しており、質疑応答の際に、「受付票の番号(名前不要)を申し出て質問をするように」との説明があったが、一方で、受付票には「名前と受付票の番号を申し出て質問をするように」との記載があった。
⇒名前を名乗り質問をしている株主もいたので、受付票の記載内容については、当日の運営内容へ統一された方がよいと思う。

④質疑応答で、「新任の取締役候補者の藤野英人さんを含めると、取締役の構成が社内3名、社外3名となる。経営の意思決定に影響はあるのか?」との質問あり。「社外役員がマジョリティであることは評価される。藤野英人さんは、社内役員というよりも社外と等しい。マイナス面は感じていない。SBIレオスひふみの藤野英人さんは、湯浅光裕さんは当社の大株主となるが支障はない。」との説明。

⑤質疑応答で、「第1号議案(吸収合併)について、今後、株主の意見や気持ちを取り入れるプロセスがあってもよいのでは?」との質問あり。「両社の社外取締役や弁護士などが株主の代弁をしていると思っている。株価については、まだまだ安いと思っている。株価は経営者の鏡だと思っている。」との旨の説明あり。

⑥質疑応答で、「第1号議案(吸収合併)について、地政学リスクなどに起因した不安定なマーケット動向にも触れられているが、地政学リスクとはどのような内容を想定されているのか?」との質問あり。「地政学リスクはもちろんあるが、市場環境が大きく変わってきている点が大きい。大きいところが小さいところをどんどん飲み込んでいく。AIの活用が進み、生産性が上がる。統合した方が受益者のパフォーマンスが上がると思う。今後、マーケットの不透明感は強まると思うが、マーケットが崩れたらなかなか対応できない。マーケットが良い時に対応しておいた方が良いと考えた。」との回答。

⑦質疑応答で、「株主優待となっている暗号資産(仮想通貨)XRPについて、今後の方向性は?」との質問あり。「今後も、株主優待として続けていきたい。XRPについては、金融庁の認可を受け次第、ETFも出していくと思う。一番先に出したい。送金面などで利用価値が高く、ビットコイン以上にXRPの価値が高まっていくと思う。」との旨の説明。

⑧質疑応答で、「株主総会の出席者にお車代くらい出して欲しい。」との意見あり。「検討する。」との回答。
⇒お土産の無い株主総会が多い中、SBIグローバルアセットマネジメントはお土産も多く、頑張っている印象。

⑨株主総会終了後、10:40~10:50まで休憩。続けて経営近況報告会が開始された。説明者は社長の朝倉智也さん。以下、経営近況報告会での質疑応答。

⑩質疑応答で、「親会社のSBIホールディングスの株価は伸びているが、当社の株価は伸び悩んでいる。何か対策は考えているのか?」との質問あり。「オルタナティブ、新興国などに出資や買収をして収益を伸ばしていきたい。アメリカでは、アクティブからパッシブに移行してきている。暗号資産については、長期的に資産形成の一つに育っていくと思う。」との旨の説明。

⑪質疑応答で、「人口ボーナスのある国、例えば、ナイジェリアやコンゴなどの投信の選択肢を増やして欲しい。」との意見あり。「その内容については考えていたところ。アフリカは遠いので、知見のあるところとの取組みが必要。エマージングマーケットで難しいのは、政府とのつながりがあるかどうか。未上場の会社への投資は面白いかもしれない。話はしている。」との旨の回答。

⑫質疑応答で、「まずは75歳以上の後期高齢者について、金融所得を社会保険料の算定基準にするといった話が出ているが、現役世代への適用拡大も懸念される。実施された場合、株式市場へのネガティブな影響と共に、短期で売買を重ねる個別投資に対し、比較的に長期積立の対応が多い投信に追い風があるようにも思う。投信や株式市場への影響についてどう考えているのか?」との旨の質問あり。「本格的にやると決めた段階で、株式市場への一時的な影響はあると思う。社会保険料の財源が問題となっているのは確かだが、減税して増税するようなチグハグな対応はありえない。働く世代への影響も無きにしも非ず。制度変更には時間はかかると思う。」との旨の説明。

⑬質疑応答で、「ひふみはアクティブ投信なので、ファンドマネージャーが重要。キーパーソンが離脱しないように何か対策はしているのか?」との質問あり。「今回の合併は、持ち株会社同士の合併。スキームはシンプル。レオス・キャピタルワークスは今のまま残るので現状と変わらない。」との回答。

⑭質疑応答で、「株価対策について、自社株買いなどの対応は考えているのか?」との質問あり。「合併発表前から1割程度、株価が下がっている。企業価値を上げて、トップラインを上げて、業務改善をして、利益を上げる。その上で、配当や自社株買いを考える。自社株買いよりも配当の方がニーズがあると思う。」との旨の説明。

⑮質疑応答で、「カバードコールなど、インカム重視の商品についてどう考えているのか?」との質問あり。「高配当ETFをシンプルに上場することは直ぐにでもできると思うが、考えていきたい。」との回答。

⑯質疑応答で、「11月17日に、「SBIダルトン日本アジア・アクティビストファンド」が設定されたとの公表があったが、この商品が生まれた背景を教えて欲しい。」との質問あり。「ダルトンは、長期で保有するスタイル。エンゲージメントで対話をしながら業績を上げていく。コストの安いパッシブはある程度揃えた。ダルトンは、韓国・台湾・インドに拠点があるので面白いファンド。」との旨の説明。

⑰質疑応答で、「SBI証券で扱っている商品について、他の証券会社でも購入できるようにして欲しい。」との意見あり。「証券仲介として提携している窓口販売の金融機関は多くある。ネット証券については、例えば、楽天であれば楽天が運用している投信がある。コストなどバランスを取りながら、たいていのところとは話をし始めている。」との回答。

⑱質疑応答で、「今回、SBIレオスひふみを合併しようという話になった出発点は?」との質問あり。「2年くらい前に、ゆくゆくは3社で一緒にやった方が効率的だよねという話が合った。時価総額が600億円で機関投資家から1on1が入ってくる。時価総額1,000億になると幅が広がってくる。大きく変わったのは、今年に入ってから。マーケットが良い時にやったほうが良いという話になった。」との旨の説明。

⑲質疑応答で、「株主優待となっている暗号資産(仮想通貨)XRPについて、未成年の子供は、口座を作れないので受け取れない。他社は未成年でも口座を作れる。未成年の子供でも口座を作れるようにして欲しい。」との意見あり。「今後、同様の声がたくさん出てくると思う。SBI VCトレードの社長の近藤智彦さんと話をしてみる。」との旨の回答。

⑳質疑応答で、「取締役に就任する藤野英人さんに期待することや、担当は?」との質問あり。「レオス・キャピタルワークスのファンドのパフォーマンスを上げること。ファンドの規模は大きくなったが、この1~2年は必ずしも満足いただけるパフォーマンスではない。業務プロセスの改善により、運用に特化する。藤野英人さんは、「お金のまなびば!」を手掛け、投信へのメディアの組入れを見ても分かる通り、メディアに強くメディアに精通している。」との旨の説明。

㉑質疑応答で、「配当性向100%だが、配当を減らして成長投資に充てたらどうか?」との質問あり。「増配にこだわりがある。買収先として良いものが無い。良い買収先があれば、配当は同額か下げることもあるかもしれない。インカムとキャピタルを合わせて価値を上げる。もし、そのような買収先が出てきたら、しっかりと説明する。」との旨の回答。

㉒株主総会と経営近況報告会について、アンケートがあった。
⇒BtoCの企業として、株主の意見を確認しようとする会社の姿勢に好感。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

親会社のSBIホールディングスの社長でSBIグローバルアセットマネジメントの取締役の北尾吉孝さんが欠席されていたのは残念でしたが、株主総会と経営近況報告会の質疑応答では、社長の朝倉智也さんが質問が尽きるまで丁寧に回答対応をされていました。また、経営近況報告会後に、会場出口で、朝倉智也さんの見送りがありました。

経営近況報告会においては、「資産運用会社のバリュエーションは、米国平均のPER38.2倍に対し、SBIグローバルアセットマネジメントはPER16.5倍と著しく低い」「ミドル・バックオフィス業務について、当グループ外の運用会社へのサービス提供・業務受託を拡大する」「規制緩和・税制改正後に、暗号資産ETF・ファンドを一番早く組成する」などの説明が特に印象的でした。

なお、暗号資産が金融商品取引法の対象となり、暗号資産のETFが上場した場合、既存の暗号資産トレジャリー企業の優位性に影響があるかもしれません。

今回の臨時株主総会により、SBIグローバルアセットマネジメント、SBI岡三アセットマネジメント、SBIレオスひふみの3社が一体となり、企業規模が大幅に拡大するので、業務効率化による業績の向上と、時価総額の観点から機関投資家の投資対象ともなり株価への好影響も期待されます。

3社の経営統合を機とした今後の成長に期待をして、再投資も検討します。

 

2023年6月2日に到着したSBIグローバルアセットマネジメントの株主優待の内容についてはこちら↓

SBIグローバルアセットマネジメントの株主優待が到着しました【2023年6月2日】 | ぽこタンの株主総会日記

 

株主総会会場近くにある皇居大手門
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