筑邦銀行の株主総会に出席しました【2024年6月26日】

株主総会
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筑邦銀行 第100期定時株主総会

日時:2024年6月26日(水) 10:00-11:00

場所:筑邦銀行本店(西鉄久留米駅徒歩5分)

出席株主数:約60名

お土産:無し、ペットボトルのお茶の配布あり

 

企業情報

筑邦銀行(8398)

HP:筑邦銀行 – ちくほうぎんこう (chikugin.co.jp)

①福岡県を主に、本店ほか43か店において、預金業務、貸出業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務のほか、信託業務、国債等公共債・証券投資信託および保険商品の窓口販売などの業務、並びにこれらに付随する業務などの既存ビジネスに加えて、外部連携先とのアライアンス戦略を推進し、資産形成支援業務、事業承継支援業務、デジタル化支援業務などのお客さま支援ビジネスをおこない、お客さまに多様な金融商品やサービスを提供する「銀行業」(経常収益構成比62%)を中心に、リース業およびそれに付随し関連する業務をおこなう「リース業」(経常収益構成比35%)、債務保証業およびそれに付随し関連する業務、銀行業務に付随し関連する業務の提供をおこなう「その他」(経常収益構成比3%)を運営。

久光製薬(4530)が、第8位の株主として、14万株、2.2%を保有。
西日本鉄道(9031)が、第9位の株主として、13万株、2.2%を保有。
サーボモーターとインバーター世界首位の安川電機(6506)が、第10位の株主として、13万株、2.1%を保有。

株主優待(3月末)
100株:クオカード500円

1年以上
500株:3,000円相当のカタログギフトへグレードアップ
1,000株:5,000円相当のカタログギフトへグレードアップ

 

株式情報

時価総額:91億円(2024年6月25日時点)

経常利益:11.8億円(2024年3月期実績)⇒12.6億円(2025年3月期予想)

株価:1,472円(2024年6月25日時点)

1株純資産:6,304円(2024年3月末時点)、PBR:0.23倍

1株当期純利益:149円(2025年3月期予想)、PER:9.87倍

1株配当:50円(2025年3月期予想)、配当性向:33%

配当利回り:3.3%、株主優待含む利回り:3.8%(1年以上500株保有時)

株主数:3,197名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会は、筑邦銀行本店での開催。

②取締役の麻生渡さんは、所用のため欠席。

③金融情勢については、米欧ではインフレ抑制のため、年央にかけ金融引締め策がとられたが、その後はインフレ圧力がやや緩和し政策金利は据え置かれた。一方、中国では景気浮揚のため金融が緩和されたが、高い失業率や賃金引下げなど、デフレの様相が深まっている。国内では、日本銀行の金融緩和策が継続される中、年度末にかけ賃金と物価の好循環が確認されたとしてイールドカーブ・コントロールの枠組み、およびマイナス金利政策が解除され、当年度末には長期金利の指標である新発10年物国債利回りは0.7%台、ドル円相場は151円台、日経平均株価は40,300円台となった。

④以上のような金融経済環境のもと、業績の向上、経営の効率化に努めた結果、当連結会計年度の経営成績は、経常収益は、役務取引等収益や株式等売却益が増加したことなどから、前年比7億32百万円増収の180億23百万円となった。一方、経常費用は、営業経費が増加したことなどから、前年比5億65百万円増加の168億40百万円となった。この結果、経常利益は、前年比1億67百万円増益の11億82百万円となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したことに加えて、税金などの負担が減少したことなどから、前年比4億53百万円増益の10億56百万円となった。

⑤銀行業では、経常収益は、役務取引等収益や株式等売却益が増加したものの、有価証券利息配当金の減少により資金運用収益が減少したことなどから、前年比8億35百万円減収の115億40百万円となった。また、セグメント利益(経常利益)は、与信関係費用が減少したものの、営業経費が増加したことなどから、前年比11億19百万円減益の10億64百万円となった。

⑥リース業では、経常収益は、リース売上高が増加したことなどから、前年比1億22百万円増収の65億90百万円となった。一方、セグメント利益(経常利益)は、リース売上原価や与信関係費用が増加したことなどから、前年比1億50百万円減益の62百万円となった。

⑦2025年3月期の業績予想は、連結ベースでは、経常収益は179億85百万円、経常利益は12億65百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は9億10百万円を見込んでいる。

⑧中期経営計画2024は、2027年3月期に、連結当期純利益15億円。

⑨質疑応答で、「金利が上昇した場合の業績への影響」について質問あり。「4月より預金金利を引き上げたが、貸出金利は据え置いた。短期プライムレートが上昇したら業績は上振れるが、いつ上がるか分からない。調達金利がまず上がり、その後に貸出金利が上がる。中期経営計画でも今後の金利上昇は考慮していない。」との回答。

⑩質疑応答で、「株価がようやく上がってきた。株価が下がらないように株主の確保や株価対策をして欲しい。」との旨の質問あり。「現状、株価はPBR0.3倍程度。十分ではないとの認識。福証単独上場である点や、持ち合い解消売りも出ている。地域の株主を増やしたい。株価は大きな課題だと思っているので、企業価値を高めていきたい。」との説明。

⑪質疑応答で、「福証単独上場であるがゆえに投資を見送る投資家もいる。出来高も少ない。東証への重複上場を目指す考えはあるのか?」との質問あり。「まだ企業規模が十分ではないが、東証上場を目指す。」との回答。

⑫監査等委員である取締役(補欠含む)と取締役候補者13名中、70歳以上の候補者は佐藤清一郎さん(1949年生まれ、75歳)、浅田俊一さん(1949年生まれ、75歳)、立花洋介さん(1953年生まれ、70歳)、永田見生さん(1949年生まれ、75歳)の4名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑬2023年3月期、監査等委員である取締役と社外取締役を除く取締役7名の報酬等の総額は13,500万円。2022年6月に退任した1名を3ヶ月分、新任の1名を9ヶ月分として計算すると、単純平均で取締役1人当たり2,250万円。

⑭議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

業績が堅調で、PBRが1倍を大きく割れており、株主優待も魅力的なので、国内金利上昇の恩恵を期待して、平均1,558円で投資しました。

今回、実際に頭取や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。特に今回、筑邦銀行本店での開催でしたので、良い機会となりました。

質疑応答では、2024年4月から頭取になられた鶴久博幸さんの考えを伺う良い機会となりましたが、福証単独上場のため、東証のようにPBR1倍割れの改善を求められているわけでもないのですが、株価に対する意識が強い様子が伺えました。

今後の国内金利上昇による業績向上と、地域経済への貢献を期待して、また、株主優待も楽しみにして、継続保有の予定とします。追加投資も検討します。

 

株主総会会場の筑邦銀行本店
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