テンアライド 臨時株主総会
日時:2024年3月27日(木) 10:00-10:30
場所:朝日生命宮益坂ビル(渋谷駅徒歩5分)
出席株主数:約30名
お土産:ミネラルウォーターの配布あり
企業概要
テンアライド(8207)
①「旬鮮酒場天狗」「和食レストラン天狗」「テング酒場」「神田屋」「ミートキッチン log50」「てんぐ大ホール」の6業態の店舗において外食産業を運営。
②筆頭株主は、社長の飯田永太さんで、飯田永太さんが代表を務める永幸の保有分も含めると、508万株、15.0%を保有。
飯田博さんが代表を務める岡永が、第2位の株主として、144万株、4.2%を保有。
元取締役の山内薫さんが、第3位の株主として、138万株、4.0%を保有。
サッポロビールホールディングス(2501)の子会社のサッポロビールが、第7位の株主として、96万株、2.8%を保有。
取締役の飯田健太さんが、第9位の株主として、40万株、1.2%を保有。
③株主優待(3月末、9月末)
100株:株主ご優待券1,000円
500株:株主ご優待券5,000円
1,000株:株主ご優待券10,000円
1,500株:株主ご優待券15,000円
長期保有(1年以上)
1,500株:株主ご優待券3,000円追加
株式情報
時価総額:108億円(2024年3月26日時点)
売上高:94億円(2023年3月期実績)⇒112億円(2024年3月期予想)
株価:311円(2024年3月26日時点)
1株純資産:▲0.9円(2023年12月末時点)、PBR:債務超過ではないものの、優先株などの影響で1株純資産はマイナス
1株当期純利益:0.57円(2024年3月期予想)、PER:545倍
1株配当:無配(2024年3月期予想)、配当性向:無配
配当利回り:無配、株主優待利回り:7.7%(1年以上1,500株保有時)
株主数:26,701名
会計基準:日本会計基準
株主総会での個人メモ
①社長の飯田永太さんは、発熱による体調不良とのことで欠席。議長は取締役の飯田健太さんが務められていた。
②特に説明は無かったが、役員1名が株主総会開始後に数分遅刻して出席されており、やや気になった。
③2024年3月期第3四半期時点、特に外食産業においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた各種行動制限の影響が非常に限定的になったが、在宅勤務の増加や宴会の回避など、消費者のライフスタイルや行動が大幅に変化している。加えて資源の高騰や円安に伴う物価の上昇により、原材料費をはじめ人件費や水光熱費などの様々なコストの上昇が懸念されている。このため、厳しい経営環境は依然として継続している。
④店舗の営業についても消費者ニーズの変化に対応した業態への転換を進めると同時に、店舗オペレーションの効率化を目指した二毛作業態の開発・展開を実施している。加えて、多様化する消費者ニーズに対し、セントラルキッチンにおけるオリジナル製造品の外部販売などを実施している。以上の結果、連結売上高は、前年比120.0%の83億16百万円となった。利益面については、仕入原価や人件費の高騰により営業利益は1億27百万円(前年は営業損失11億55百万円)、経常利益は1億38百万円(前年は経常損失6億79百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は94百万円(前年は純損失8億1百万円)となった。
⑤店舗数は、「旬鮮酒場天狗」5店舗、「和食れすとらん天狗」15店舗、「テング酒場」18店舗、「神田屋」33店舗、「てんぐ大ホール」25店舗、「ミートキッチンlog50」2店舗の合計98店舗(内フランチャイズ3店舗)。
⑥SBI証券に、2023年12月18日を割当日として第2回新株予約権(行使価額修正条項付、600万株)を割当。行使価額は、直前取引日の終値の90%に修正。下限行使価額は216円だが、2024年1月18日以降、当社取締役会の決議により、下限行使価額の修正を行うことができる。但し、修正後の下限行使価額は、155円を下回ることはできず、かつ216円を上回ることはできないものとする。直前になされた修正から1ヶ月を経過していない場合、下限行使価額の修正はできない。権利行使期間は、2023年12月19日~2025年12月18日。
⑦質疑応答で、「定時株主総会が6月と迫る中、なぜ臨時株主総会での対応としたのか?」との質問あり。「昨年3月に同様の内容で臨時株主総会を開催して、資本金と資本準備金の減額を実施したが、新株予約権の行使により資本金と資本準備金が増えた。コロナがあり、財務面で病み上がりなので、政府の制度として認められている優遇制度を有効に活用したい。事業年度末の3月末までに対応が必要なので、今回の臨時株主総会となった。」との説明。
⑧質疑応答で、「株主優待に自社商品を追加したらどうか?店舗の無い地域の株主も増えると思う。」との意見あり。
⑨質疑応答で、「以前、A種種類株式を償還するために10億円をリザーブしているとの説明があった。優先配当が7%なので早期に償還したほうが良いと思うが状況は?」との質問あり。「利益が出るようになったので、早く償還したいが相手との協議が必要。10億円はリザーブしている。」との回答。
⑩社外取締役を除く取締役6名の報酬等の総額は7,978万円。単純平均で取締役1人当たり1,329万円。使用人兼務取締役の使用人分給与を含む。
⑪議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
株主総会では、社長の飯田永太さんが体調不良で欠席されており、残念でしたが、取締役の飯田健太さんが、硬い表情ながらも議長をしっかりと対応されていました。
また、質疑応答では、取締役の飯田健太さん、加藤慶一郎さんが丁寧に回答対応されていました。
なお、SBI証券に割当てた第2回新株予約権は、2024年3月1日時点、60,000個中、54,860個が未行使で残っており、拡充した株主優待制度が株価の下支えとなるのか、今後の行使の状況や株価への影響が気になります。
財務面で厳しい状況が続いていますが、四半期ベースでは2024年3月期第2四半期より黒字回復しており、通期での黒字回復も期待して、再投資も検討します。
2023年12月7日に到着したテンアライドの株主優待の内容についてはこちら↓