コジマの株主総会に出席しました【2023年11月21日】

株主総会
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コジマ 第61期定時株主総会

日時:2023年11月21日(火) 10:00-11:10

場所:コンセーレ(東武宇都宮駅からバスで20分)

出席株主数:約20名

お土産:無し

 

企業概要

コジマ(7513)

HP:コジマ | ビックカメラグループ (kojima.net)

①物品販売業部門として「コジマ×ビックカメラ」にて家庭用電化製品などの販売を手掛ける。

筆頭株主は、家電量販店大手のビックカメラで、3,900万株、50.5%を保有。
創業者一族の小島章利さんが、第4位の株主で、代表を務めるケーケーワイの保有分も含めると、387万株、5.0%を保有。

③ビックカメラの連結子会社。

株主優待
2月末

100株:株主様お買物優待券1,000円

8月末
100株:株主様お買物優待券1,000円
500株:株主様お買物優待券3,000円
1,000株:株主様お買物優待券5,000円
3,000株:株主様お買物優待券15,000円
5,000株:株主様お買物優待券20,000円

長期保有株主優待(1年以上2年未満)
8月末

100株:株主様お買物優待券1,000円追加

長期保有株主優待(2年以上)
8月末

100株:株主様お買物優待券2,000円追加

 

株式情報

時価総額:515億円(2023年11月20日時点)

売上高:2,678億円(2023年8月期実績)⇒2,670億円(2024年8月期予想)

株価:662円(2023年11月20日時点)

1株純資産:824円(2023年8月末時点)、PBR:0.80倍

1株当期純利益:38.8円(2024年8月期予想)、PER:17.0倍

1株配当:18円(2024年8月期予想)、配当性向:46%

配当利回り:2.7%、株主優待含む利回り:8.7%(2年以上継続100株保有時)

株主数:83,091名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①株主総会会場は、最寄りの駅からバスで約20分かかり、ややアクセスが不便な場所での開催。

2023年7⽉24⽇に株主優待制度⼀部変更(拡充)。基準⽇に2⽉末⽇を新設し、「株主様お買物優待券」の贈呈回数を年2回に変更。

④上半期(9月~2月)においては、前年の巣ごもり需要やグリーン住宅ポイント制度に伴う需要の反動減などによる影響で、テレビや冷蔵庫、調理家電が低調であったため、携帯電話やゲームなど、粗利率が比較的低い商品の販売でカバーしたことから、売上総利益が減少し、各段階利益が大幅に減少。特にECでは、ゲームの好調による粗利率の低下や、ショッピングモールサイトの販売施策減少による売上減少などにより、営業利益が大きく減少。

⑤下半期(3月~8月)においては、利益重視の体制強化に努め、ECにおいては、ショッピングモールサイトの販売商品最適化、自社サイトの機能強化などの収益力向上施策を実施。また、店舗・本部における節電対策強化による水道光熱費の削減、広告宣伝費や販売促進費の効率的なコントロールに努めるなど、利益改善に取り組んだことにより、第4四半期会計期間(6月~8月)においては、売上総利益率が改善し、営業利益は前年同期をわずかに下回ったものの、計画に対して上振れた。しかしながら、通期では、需要の先食いなどの影響が大きく、売上高の減少に伴い各段階利益が前年同期、計画を下回る結果となった。

家電市場が縮小傾向にあり、どこで購入しても同じ価格であるという状況が広がりつつある中、ECや他社との差別化を図るべく、販売員の「接客力・専門性の強化」に更に取り組むことで、店舗の収益向上を図る。前期に立ち上げた「CS推進室」のもと、引き続き店舗でのロールプレイングや商品勉強会を実施することに加えて、2023年10月に新設する「研修センター」において、商品知識や接客を一貫して学ぶことができる研修プログラムを導入し、販売員一人ひとりの接客レベル向上に努める。ECにおいては、自社サイトにおけるコンテンツのリッチ化を図り、高付加価値商品の訴求強化に取り組むことに加えて、Z世代などの新しい顧客層の獲得に向けたショッピングモールサイトへの新規出店などを実施することで、売上拡大に努める。一方で、Yahoo!や楽天などのショッピングモールサイトにおける販売商品最適化の影響を継続して受けることから、減収を見込んでいる。
法人事業においては、法人事業所と店舗法人双方を貫通した組織体制を再構築し、業務効率の改善と収益の拡大を図る。店舗展開においては、2023年9月にオープンした「コジマ×ビックカメラ 聖蹟桜ヶ丘駅店」を始め、今後数店舗の新規出店や店舗改装を予定しており、それらの寄与を見込んでいる。しかしながら、需要の先食いによる買い替えサイクルの影響を引き続き受けることを想定し、売上高は2,670億円(前年同期比 0.3%減)を見込んでいる。

⑦店舗数は、新店1、閉店1、合計141店舗体制。

⑧社長の中澤裕二さんは、49歳(1973年生まれ)と若い社長。

⑨質疑応答で、「株価対策」について質問あり。「今年は、株価が526円から678円まで上昇してきた。専門性や接客力強化などで売上を高め、高付加価値商品の販売増により利益率を高める。」との回答。
東京証券取引所が「PBR1倍割れは、資本コストを上回る資本収益性を達成できていない、あるいは、成長性が投資者から十分に評価されていないことが示唆される1つの目安」と指摘。コジマは、1株当たり純資産824円に対し、株価が662円(2023年11月20日時点)、PBR0.80倍と低迷しており、PBR1倍達成に向けた施策が求められる。

⑩質疑応答で、「親会社のビックカメラから聖蹟桜ヶ丘駅店を譲り受けたようだが、利益の出ている店舗を受け継いだのか?それとも赤字店舗を引き受けたのか?」との質問あり。「親会社のビックカメラの社長が変わり、ビックカメラはレールウェイ(都市型)、コジマはロードサイド(郊外型)を担う方針となった。聖蹟桜ヶ丘駅店は、売り上げ好調なので心配しないで欲しい。」との回答。

⑪質疑応答で、「パナソニック製品について、株主様限定特別優待クーポンが利用できなかった。利用できない条件を分かりやすく明示して欲しい。」との意見あり。「一部メーカーでは、指定売価商品があり、全国どの店舗で購入しても同じ価格での販売が必要。このような商品は、メーカーより制限を受け、ポイントも付与できない。クーポン対象外商品にあたる。理解いただけるように努める。」との回答。

⑫取締役と補欠を含む監査等委員である取締役候補者9名中、70歳以上の候補者は相澤光江さん(1942年生まれ、81歳)、土井充さん(1947年生まれ、76歳)の2名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑩報酬を受け取っていない取締役2名と監査等委員である取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は16,200万円。報酬を受け取っていない取締役2名は、ビックカメラの前現社長2名と推定して計算すると、単純平均で取締役1人当たり4,050万円。

 

株主総会を終えて感じたこと

「コジマ×ビックカメラ」の店舗に親近感があり、株主優待が魅力的で、また、PBR1倍への株価改善を期待して、平均632円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会での質疑応答は、担当の取締役が回答した後に、社長の中澤裕二さんが補足説明をするスタイルでした。中澤裕二さんのハキハキした口調が特に印象に残りました。

株主優待を含む利回りが8~9%で放置されている状況を見ると、拡充された株主優待制度の認知度向上がまだされていないように見えます。拡充された株主優待制度の認知度向上と、業績の向上により、PBR1倍への株価改善を期待して、継続保有の予定とします。追加投資も検討します。

 

2023年5月22日に到着したコジマの隠れ株主優待の内容についてはこちら↓

コジマの隠れ株主優待が到着しました【2023年5月22日】 | ぽこタンの株主総会日記 (fp-agm.com)

 

株主総会会場のコンセーレ