メディネットの株主総会に出席しました【2022年12月15日】

株主総会
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メディネット 第27回定時株主総会

日時:2022年12月15日(木) 10:00-11:15

場所:三田NNビル(三田駅徒歩2分)

出席株主数:約20人

お土産:無し

 

企業概要

メディネット(2370)

HP:株式会社メディネット (medinet-inc.co.jp)

①がんの免疫細胞治療に使用される体細胞加工などの「特定細胞加工物製造業」、「バリューチェーン事業」、「CDMO事業」を行う細胞加工業を運営。慢性心不全治療を目的とした再生医療等製品や、膝軟骨損傷治療に用いる自家細胞培養軟骨などの再生医療等製品事業も手掛ける。

筆頭株主は会長の木村佳司さんで、762万株、3.6%を保有。

③従業員は96人と少人数。

 

株主総会での個人メモ

①社長の久布白兼直さんの、分かりやすいはっきりとした口調での議事進行に好感を持ちました。

②質疑応答では、議長が指名する担当役員が回答をした後に、社長の久布白兼直さんが補足説明をするスタイルでした。担当役員の説明は論点を外した回答が多いように感じたものの、久布白兼直さんの丁寧な説明が印象的でした。

③社長の久布白兼直さんは、2020年12月にメディネットの取締役となり、その間、社内の組織を見てきた感想として、一部に新しい取り組みが必要だと感じており、これから改革を進めるとの説明でした。

④細胞加工事業は、2025年9月期の黒字化を目標としているが、再生医療等製品事業を含めたメディネット全体としての黒字化の時期は未定との説明。

質疑応答が途中で打切りとなり、一度も指名されなかった株主と社長の久布白兼直さんの間でトラブルになっていました。2回指名されていた株主もいて、質問回数の公平性に問題があったようにも思えるので、臨機応変に最後の質問として追加指名をして、発言の機会を与えても良かったように思いました。

⑥社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は6,520万円。単純平均で取締役1人当たり1,630万円。

⑦70歳以上の取締役と監査役候補は、木村佳司さん(1952年生まれ、70歳)、吉野公一郎さん(1949年生まれ、73歳)、市川邦英さん(1944年生まれ、78歳)、瀧上眞次さん(1952年生まれ、70歳)、片山卓朗さん(1950年生まれ、72歳)の5名でした。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。

⑧議案の採決方法は拍手での採決でした。第1号議案の採決後に、議長の再三の制止にも関わらず、「出席者の数人しか拍手をしていないのに、可決されるのはおかしい」などと繰り返し不規則発言していた株主が退場処分となっていました。
出席者により保有している議決権数も違うのに、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは、基準が曖昧に感じるので、投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが、株主総会に出席している株主から見て納得感があるかもしれません。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会中に、トラブルが2回ほどあったものの、社長の久布白兼直さんの丁寧な説明が印象に残りました。一方で、取締役と監査役の候補者10名中、5名が70歳以上と高齢化が進んでおり、経営陣の世代交代の必要性を感じました。

当面赤字が続き、資金調達も続きそうですが、社長の久布白兼直さんのリーダーシップとがんや慢性心不全などの治療への貢献を期待しています。

 

株主総会会場の三田NNビル
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