エフオンの株主総会に出席しました【2022年9月27日】

株主総会
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エフオン 第26回定時株主総会

日時:2022年9月27日(火) 10:00-10:45

場所:東京スクエアガーデン(京橋駅直結)

出席株主数:約20人

お土産:無し

 

企業概要

エフオン(9514)

HP:株式会社エフオン EF-ON|私たちEF-ONグループは、人々の生活を支える技術・社会の省エネルギーを支援します。株式会社エフオン EF-ON

①省エネルギー支援サービス事業、主力となるバイオマス発電のグリーンエナジー事業を手掛ける。

筆頭株主は、電気総合サービスの日本テクノで、704万株、32.5%を保有。
光通信が第3位の株主で、光通信と光通信の子会社のエスアイエル、UH Partnars 2分を含めると231万株、10.7%を保有。

 

株主総会での個人メモ

①株主総会開始前に、会社概要について映像が放映されていました。具体的な事業内容が視覚的に理解できたので良い対応だと思います。

②質疑応答では、多くの質問が出ていましたが、社長の島崎知格さんが誠実に回答されていました。

③バイオマス発電に使用する木質チップは、100%国内産。ただし、木材市場の高騰は継続。

④電力小売事業では、グループ発電所で発電する電力をトレーサビリティ付きの非化石証書と合わせグリーン電力として販売と記載あり。
ただし、市場価格の高止まりから積極的な契約拡大を見合わせているとのこと。
一見、自社発電なので、市場価格が高止まっているのであれば契約拡大を進めた方がよいように見えますが、日本卸電力取引所から調達した電気とミックスして販売しているようで、採算が悪化し赤字となっている模様。

⑤対象期間中の主な発電トラブルは、エフオン日田発電所でボイラー内循環不良&炉内蒸気管トラブル、エフオン白河発電所で地震の影響による8時間の計画外停止、エフオン豊後大野で整備拡充のため2日間停止、エフオン新宮発電所の試運転でトラブル損傷。

筆頭株主の日本テクノへ電力を販売は、直販から九州電力送配電経由へ変更となった。

⑦筆頭株主の日本テクノとは、以前は人的交流があったが今は無いとの説明。

エフオン日田発電所、エフオン白河発電所は、2027年にFIT(固定価格買取制度)の対象期間終了を迎える。対策として、下記の3案を検討中との説明。

1.経済産業省や農林水産省へ期間延長のお願いを行なう。
2.設備更新をもって新規契約とすることができないか確認する。
3.燃料高でそもそもFIT自体が意味を持たなくなる可能性を検討する。

 

⑨2021年に、「バイオマス発電所の売電価格の決定に関して、外部の検査機関に提出する燃料のサンプルを改ざんし、売電価格を不正につり上げていた」と報道されていましたが、社内調査結果としてそのような事実は確認できず、2021年8月以降は関係省庁から追加の調査も無かったとの説明。

⑩70歳以上の取締役は1名(皆川則雄さん、1949年生まれ、73歳)でした。
役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。

⑪議案の採決方法は拍手での採決でした。
出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。
事前の議決権行使結果など、採決時に何かしらの数字を示したほうが納得感があるかもしれません。

⑫株主総会終了後に、新任取締役の松尾康行さんの紹介があったのは良い対応だと思います。

 

株主総会を終えて感じたこと

100%国内産の木質チップを使用したバイオマス発電を手掛けていること、「森を守る」というキーワードに共感し、平均545円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

2021年の不正報道には心配でしたが、社長の島崎知格さんの口からそのような事実は無かったとのことを再確認できたので安心しました。万が一にも、エフオンでこのような問題が発生することが無いように紳士的な経営を心掛けて欲しいです。

SDGsの時代に合った事業を行っているので、環境に優しい企業として社会に貢献することを期待して継続保有の予定とします。

 

株主総会会場の東京スクエアガーデン
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