ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 第24期定時株主総会
日時:2022年6月15日(水) 10:00-11:00
場所:蒲郡商工会議所(蒲郡駅徒歩5分)
出席株主数:約20人
お土産:無し
企業概要
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)
HP:株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)|再生医療をあたりまえの医療に (jpte.co.jp)
①自家培養表皮「ジェイス」、自家培養軟骨「ジャック」、自家培養角膜上皮「ネピック」、自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」などを製造販売。表皮や軟骨などの再生医療ベンチャー。
②筆頭株主は合成繊維の帝人で、2,343万株、57.7%を保有。
第2位の株主は医療機器メーカーのニデックで、422万株、10.4%を保有。製品の販売委託先。
著名な個人投資家の五味大輔さんも、第5位の株主として29万株、0.7%を保有。
③帝人の子会社。
株主総会での個人メモ
①株主総会招集通知に、社長の畠賢一郎さんの直筆のコメントが掲載されていました。誠意が伝わり、良い対応だと思います。
②社長の畠賢一郎さんは、歯科口腔外科医師。
③取締役7名中3名(樋口典子さん、中野貴之さん、池田幸紀さん)を帝人から受け入れ、2名(大須賀俊裕さん、手塚勉さん)をニデックから受け入れている。
④社長の畠賢一郎さんの説明はとても分かりやすく、質疑応答に対しても誠実に対応されていました。
⑤自家培養表皮「ジェイス」は、熱傷の標準的な治療方法となった。
⑥2021年3月に親会社が富士フィルムから帝人へ変更。富士フィルムからの受託開発は取引停止となった。
帝人との協業以外は、親会社変更による社内的な変化は無いとの説明。
同じ医薬を手掛ける富士フィルムが、なぜ株式を売却したのかその真因が気になります。
⑦乾燥他家培養表皮(Allo-JaCE03)の治験を開始。乾燥品のため、市場の大きい海外展開も視野に入っている。
⑧白斑治療の自家培養表皮(ACE02)は、2022年4月27日に製造販売承認申請を実施。
⑨ちょっとした小さな火傷の痕やタトゥーを消すような美容整形分野も、今後の拡大戦略に入ってくる可能性あり。
⑩2024年3月期に黒字化を目標とし、2026年3月期には売上高50億円、営業利益10%を目標としている。
⑪2022年10月1日より、社名を「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」から、一般的に用いられている「ジャパン・ティッシュエンジニアリング」へ変更する。
⑫新任取締役の正井俊之さんの紹介があったのは良い対応だと思いました。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点では株式を未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
第三者割当増資の連発で株券印刷業とも言われるバイオベンチャーが多い中、実態のあるバイオベンチャーだと感じます。
新たに始まった帝人との協業と、今後の医療への貢献を期待して再投資を検討します。