日本和装ホールディングス 第36期定時株主総会
日時:2022年3月30日(水) 11:00-11:45
場所:日本橋室町野村ビル YUITO(三越前駅直結)
出席株主数:約10人
お土産:無し
企業概要
日本和装ホールディングス(2499)
HP:日本和装TOP|【受講料無料】きもの着付け教室の日本和装 (wasou.com)
①着物、帯、和装小物などの販売仲介業社。無料着物教室で有名。
②筆頭株主は創業者の吉田重久さんで、488万株、53.8%を保有。
③吉田重久さんが議決権の半数以上を握っているオーナー企業。
株主総会での個人メモ
①創業者取締役の吉田重久さんは、コロナ禍の影響で欠席でした。WEB会議での出席も無く残念でした。
②社長の道面義雄さん、取締役の鶴野尚史さん、常勤監査役の藤巻隆志さんは黒紋付での出席でした。
受付と司会の方もきものでの対応でした。きものをPRする意味でも好感が持てます。
③動画を用いて会社の取り組みを分かりやすく紹介していました。良い取り組みだと思います。
ただ、「敷居が高い」という言葉の使い方についてやや違和感を感じました。
「相手に不義理をして行きにくい」という本来の意味合いと、お客様の年齢層を考慮して、違う言い回しにしたほうがよいかもしれません。
④社長の道面義雄さんは1986年生まれ(35歳)と若い社長。今後の事業計画の説明や株主の方々からの質問に対し、自分の言葉で誠実に対応されていた姿は好印象です。
⑤きものを世界遺産にするため、日本和装ホールディングス、NPO「きものを世界遺産にするための全国会議」、きもの100万人プロジェクトの3者で取り組みを進めたいとの説明でした。
日本の伝統文化であるきものが世界遺産に選ばれる日が来たら嬉しいです。
⑥電通グループと設立したきもの姿専門モデルプロダクションのメインステージは面白い取り組みだと思います。
今期、社外役員に歌手の伍代夏子さんが就任。
⑦2022年5月前後に家紋登録事業を開始予定。海外市場をターゲットにし、きもの需要の掘り起こしを狙っているようです。
⑧販売仲介業なので、在庫を持たないリスクの小さいビジネスモデルであることが大きな特徴。
⑨2022年から始める、着付け教室のお客様からのクレームを社長室が吸い上げる「イエローカード制」はとても良い取り組みだと思います。
⑩質疑応答で、創業者の吉田重久さんの取締役退任理由について質問がありました。
世代交代を進めるためとのことで、取締役は退任するが子会社の社長は継続されるとのことでした。
2018年に内部管理体制の不備が発覚して体制再構築を進めていましたが、責任を取り、次世代に引き継ぎが完了したという意味かもしれません。
ただ、議決権の過半数を握ったままの状態なので、今後の動向を注視します。
⑪高配当企業なので、四半期配当制度を導入したのは、株価の変動のブレを抑えるためにも良い取り組みだと思います。
⑫決算短信に社長のコメントを載せたり、社長のYouTubeチャンネルなど、社長の道面義雄さんが新しいことにチャレンジしている姿には好感が持てます。
⑬社長の道面義雄さんが、約9万株を上限に自社株を購入することを2022年2月24日のIRで公表されました。
2022年2月24日の終値265円について、自社の価値よりも株価の方が安いと見ているのかもしれません。
社長が自社株を購入するのは、社長が自社の成長を確信しているとも見えるので安心感があります。
株主総会を終えて感じたこと
株価も上場以来の安値圏であったこと、日本の伝統文化であるきものを後世に残すことに貢献したいと考えて平均235円で投資しました。
今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
社長の道面義雄さんの次々とチャレンジする姿に好感を持ちました。たとえ空振りしたとしてもバットを振り続けて欲しいです。
また、きもの需要の裾野を広げるために、きものを着る機会のさらなる創出にも期待しています。
社長の道面義雄さんのチャレンジ精神に期待して継続保有の予定とします。