エコスの株主総会に出席しました【2025年5月22日】

株主総会
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エコス 第60回定時株主総会

日時:2025年5月22日(木) 10:00-10:50

場所:ホテル日航立川東京(立川駅徒歩7分)

出席株主数:約60名

お土産:無し

 

企業情報

エコス(7520)

HP:エコスグループ

①茨城県、栃木県、埼玉県、東京都を中心に、「エコス」「たいらや」「TAIRAYA」「マスダ」「フードガーデン」「ワイ・バリュー」「ココスナカムラ」などのブランドでスーパーマーケット事業を運営。

筆頭株主は、創業家で社長の平邦雄さんの資産管理会社の琢磨で、共同保有報告書を提出しているタイラコーポレーションの保有分も含めると、365万株、32.5%を保有。
健康フィットネス「カーブス」などをフランチャイズ加盟店として運営しているママダが、第6位の株主として、29万株、2.6%を保有。
副社長の平典子さんが、第7位の株主として、27万株、2.4%を保有。

株主優待(2月末、8月末)
100株:3,000円分の株主ご優待券 or コシヒカリ2㎏
1,000株:10,000円分の株主ご優待券 or コシヒカリ4㎏
10,000株:20,000円分の株主ご優待券 or コシヒカリ8㎏

 

株式情報

時価総額:277億円(2025年5月21日時点)

売上高:1,371億円(2025年2月期実績)⇒1,400億円(2026年2月期予想)

株価:2,382円(2025年5月21日時点)

1株純資産:2,395円(2025年2月末時点)、PBR:0.99倍

1株当期純利益:356円(2026年2月期予想)、PER:6.69倍

1株配当:70円(2026年2月期予想)、配当性向:19%

配当利回り:2.9%、株主優待含む利回り:3.6%(100株保有時、株主優待品を1,600円/年として計算)

株主数:23,015名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会前の事前情報

①食品スーパーマーケット業界においては、人件費や原材料価格の高騰などによる物価上昇の中、消費者の購買行動における生活防衛意識は依然根強く、業種・業態を超えた競争もますます激化しており、当社グループを取り巻く環境は予断を許さない状況。このような外部環境の下、当社グループはこれまで通り食品スーパーマーケット事業に資源を集中し、経営方針である社是「正しい商売」を徹底し、お客様の信頼と支持を獲得するために、安全・安心でお買得な商品の提供に努め、地域のお客様の食文化に貢献できる店舗づくりに取り組んでいる。

東京都23区内に、生鮮食料品を中心とした食品スーパーマーケット7店舗とベーカリーショップ1店舗を展開する、ココスナカムラの全株式を2024年9月1日付で取得、当第3四半期連結会計期間(2024年9月1日~2024年11月30日)より連結を開始した。

③物流業務の効率化と能力拡大の為、2024年11月に「ふじみ野センター」(埼玉県入間郡三芳町)を新設し、加工食品などのグロサリー商品の仕分け・配送業務を既存センターから移管した。

④既存店の活性化策として計10店舗のリニューアル(改装)を行い、その効果などにより、既存店売上高の前年比は102.9%となった。また、2店舗の戦略的閉鎖を進め、当年度末現在の店舗数は136店舗(前年度末と比べ6店舗増)となった。

⑤以上の結果、当連結会計年度における当社グループの営業収益は1,371億76百万円(前期比5.5%増)、営業利益は60億20百万円(前期比5.4%増)、経常利益は62億85百万円(前期比6.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は41億31百万円(前期比15.4%増)となった。厳しい環境下ではあったが増収増益を達成し、経常利益・当期純利益は最高益を更新。

⑥当社グループを取り巻く環境は、不安定な国際情勢や為替の変動の影響、商品仕入価格や光熱費をはじめとする各種コストの高騰などにより、依然として厳しい経済環境が続くことが予想される。さらに、業種・業態を超えた競争も激化しており、将来の見通しは不透明な状況にある。新店4店舗、改装10店舗の投資を計画。2026年2月期の業績見通しは、営業収益140,000百万円、営業利益6,000百万円、経常利益6,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益4,000百万円。減益の見通しだが、配当は増配予定。今後も累進配当を継続する方針。

⑦中期経営計画は、2027年2月に、営業収益1,600億円、経常利益70億円。

⑧社内取締役は社長の平邦雄さん、副社長の平典子さんの兄弟2名のみ。

⑨取締役と補欠を含む監査役候補者8名中、70歳以上の候補者は藤田昇三さん(1948年生まれ、76歳)の1名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑩社外取締役を除く取締役2名の報酬等の総額は11,400万円。単純平均で取締役1人当たり5,700万円。社長の平邦雄さんは、2024年2月期の有価証券報告書にて、連結報酬等の総額が1億円以上である者として、連結報酬等の総額1億13百万円と記載あり。

 

株主総会での個人メモ

①質疑応答で、「備蓄米の販売について、平等に行き渡るように抽選制としたらどうか?会社の評判も良くなると思う。」との旨の意見あり。「備蓄米を入札できる状況ではないが、今後検討する。」との旨の説明。

②質疑応答で、「ココスナカムラを買収した狙いは?」との質問あり。「店舗網の拡大。東京23区の立地エリアが魅力。」との回答。

③質疑応答で、「ココスナカムラのベーカリー店のグーテ・ルブレは、グルメサイトで評価が高い。既存のエコス店内への出店を検討したらどうか?」との意見あり。

④質疑応答で、「茨城県内の今後の出店計画は?」との質問あり。「今時点、計画は無いが探している状況。」との説明。

⑤質疑応答で、「神奈川県内の今後の出店計画は?」との質問あり。「人口増加が期待できるので検討したい。出店には、物流センターから90分圏内であることが必要だが、神奈川県内であれば基準を満たしている。」との回答。

⑥質疑応答で、「決算資料の中で中期経営計画の説明もするようにした理由は?」との質問あり。「中断していたが再開した。株主とのコミュニケーションを深める。現状を丁寧に説明したい。」との説明。

⑦質疑応答で、「買収したココスナカムラの経営方針は?」との旨の質問あり。「基幹システム、物流、仕入れは統合する。地域でしか仕入れられない物については、地域のバイヤーで対応する。」との回答。

⑧質疑応答で、「今後は、配当と株主優待のどちらに力を入れていくのか?」との質問あり。「安定配当とし業績を向上させて増配をしていきたい。また、株主優待についてはコストが上がっているが評判がとても良いので続けていく。配当と株主優待のどちらも頑張っていきたい。」との説明。

⑨質疑応答で、「他のスーパーマーケットに比べて営業利益率が高いもののPBRは低下傾向。会社としてどう捉えているのか?」との質問あり。「PBRが1倍を割れる場面もあり、心配をかけている。業績を上げられるように頑張りたい。」との旨の回答。

⑩質疑応答で、「業績が堅調で毎年、資産を積み上げている。どのように経営していくのか?」との旨の質問あり。「労働集約産業なので、従業員のモチベーションが業績に直結する。従業員のモチベーションを上げることが一番大切。」との旨の回答。
質問と回答の内容がズレているように思えた。

⑪質疑応答で、「他のスーパーマーケットに対し、エコスの強みは?」との質問あり。「費用対効果を考えて紙のチラシを配布していないので利益率が高い。地域密着で、各店舗で品揃えを変えている。数百メートル違うだけでも、地域で売れる商品が違うので、店長やチーフの判断で仕入れを変えている。」との説明。

⑫質疑応答で、「「エコス」「たいらや」「マスダ」など、多くの屋号で営業しているが、今後、屋号を統一することは考えているのか?」との質問あり。「費用対効果を考えて、買収した店舗の屋号は変えずに営業している。ただし、改装を実施する際に屋号を「たいらや」へ変更している。」との回答。

⑬質疑応答で、「紙のチラシが入らないので、他のスーパーマーケットに比べてクリスマスや母の日などのイベント時の集客力が弱いように見える。高齢者はネットのチラシは見ない。対策は?」との旨の質問あり。「今は未だ紙のチラシの方が強いが、費用と効果のバランスを見て決定している。力を付けるまでもう少し待って欲しい。」との旨の説明。

 

株主総会を終えて感じたこと

業績が堅調で、PER・PBRから見ても割安に見え、株主優待も魅力的なので、平均2,041円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

質疑応答では、多くの質問が出ていましたが、社長の平邦雄さんが早口ながらも質問が尽きるまで丁寧にテキパキと対応されていました。

業績が堅調で、株主優待も魅力的なので、継続保有とし追加投資も検討します。

 

2025年5月7日に到着したエコスの株主優待の内容についてはこちら↓

エコスの株主優待が到着しました【2025年5月7日】 | ぽこタンの株主総会日記

 

株主総会会場のホテル日航立川東京
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