ブイキューブの株主総会に出席しました【2024年12月23日】

株主総会
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ブイキューブ 臨時株主総会

日時:2024年12月23日(月) 11:00-11:35

場所:バーチャルオンリー株主総会

 

企業情報

ブイキューブ(3681)

HP:株式会社ブイキューブ

①主に企業や官公庁などを対象に、社内外のコミュニケーションにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するため、汎用ウェブなど、SDK、緊急対策、LMSの4つのカテゴリにおいてサービス提供を行う「エンタープライズDX事業」(売上構成比40%)、様々な分野におけるイベント、セミナーのリモート化を支援し、セミナー配信ソフトウエアを提供するほか、イベント配信に係る運用設計、当日の配信サポートや後日のイベントデータ解析などの運用支援サービスを提供する「イベントDX事業」(売上構成比37%)、自宅や職場とは異なるサードプレイス(第3の場所)の提供や運用支援を行うことで、昨今日本に浸透しつつあるテレワークを1つのワークスタイルとして定着させることを目的とする事業で、主に企業および公共空間への「テレキューブ」の提供、公共空間におけるワークブースの管理運営システムの開発、「テレキューブ」において提供する関連サービスの開発を行う「サードプレイスDX事業」(売上構成比23%)を運営。

②筆頭株主は、会長の間下直晃さんで、間下直晃さんが所有するトミーコンサルティングインクの保有分も含めると、427万株、16.5%を保有。
社長の高田雅也さんが、第6位の株主として、31万株、1.2%を保有。

 

株式情報

時価総額:49億円(2024年12月20日時点)

売上高:110億円(2023年12月期実績)⇒114億円(2024年12月期予想)

株価:188円(2024年12月20日時点)

1株純資産:17.7円(2024年9月末時点)、PBR:10.6倍

1株当期純利益:4.00円(2024年12月期予想)、PER:47.0倍

1株配当:無配(2024年12月期予想)、配当性向:無配

配当利回り:無配

株主数:21,370名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会前の事前情報

①2024年12月期第3四半期は、主に企業向けの防音型個室ブースの設置販売が好調の一方で、国内のイベントDX事業の大口顧客の案件減少の影響により、売上高は前年比で3.8%減の7,802,984千円となった。また、主に前連結会計年度で実施した国内および米国での構造改革によって一定のコスト削減効果は得られたものの、TEN Holdings, Inc.におけるIPO関連費用の計上などにより、営業損失は前年より66,902千円縮小し131,741千円(前年は営業損失198,643千円)となった。営業外損益および特別損益においては、主に今後十分な収益性が見込まれない一部のソフトウエアについて減損損失165,296千円を計上したほか、財務関連手数料として支払手数料52,442千円(前年比6,911.0%増)、海外子会社との取引で生じた債権債務の為替換算などによる為替差損53,531千円(前年は為替差益8,884千円)、支払利息45,240千円(前年比28.0%増)を計上した。また、当第3四半期連結累計期間において、繰延税金資産の一部を取崩したことなどにより法人税等調整額173,649千円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損失684,474千円(前年は純損失475,953千円)を計上した。

②エンタープライズDX事業は、売上高は、前年比2.9%減の3,070,925千円となった。これは主に、第2四半期連結会計期間にプロフェッショナルワーク事業を譲渡した影響によるもの。一方で、一時的に円安傾向が一服したことに加え、販売価格の値上げや仕入価格の低減の施策が利益率の改善に寄与したことなどにより、セグメント利益率は15.6%から16.5%に増加し、セグメント利益は前年比2.9%増の506,041千円となった。

③イベントDX事業は、売上高は、前年比10.8%減の2,800,433千円となった。これは、主に米国連結子会社TEN Events, Inc.(旧Xyvid, Inc.)の回復が継続した一方で、国内の大口顧客の案件減少の影響によるもの。また、セグメント損失は377,524千円(前年はセグメント損失372,509千円)となった。これは、主に新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行の影響により、ハイブリッドイベントの増加に伴う会場費などの増加による利益率の低下のほか、TEN Holdings, Inc.におけるIPO関連費用の計上によるもの。

④サードプレイスDX事業は、売上高は前年比6.9%増の1,931,625千円となった。これは、主に企業向けの防音型個室ブースの多様な販売モデルを通じた提供が堅調に推移したことによるもの。また、セグメント利益は前年比11.2%増の575,587千円となった。これは、主に企業向けに提供しているテレキューブの販売台数が増加したため。

⑤当社グループは、前連結会計年度において連結子会社TEN Events, Inc.(旧Xyvid, Inc.)ののれんの減損などにより、親会社株主に帰属する当期純損失を計上した。これにより純資産が減少し、金融機関と締結した借入契約における財務制限条項に抵触した。当該財務制限条項が適用され、期限の利益喪失請求権が行使された場合、資金繰りに影響が生じるため、当第3四半期連結会計期間末において、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在している。

⑥2024年12月期第3四半期時点、自己資本比率4.1%。

⑦日本マーケティングリサーチ機構が実施した、オンライン株主総会についての市場調査において、シェアNo.1を獲得。オンライン株主総会配信支援数で2年連続シェアNo.1。2024年は200社以上の配信をサポート。2021年、産業競争力強化法において、会社法の特例として、「場所の定めのない株主総会」に関する制度が創設され、上場会社において、バーチャルオンリー株主総会の開催が可能となった。同時期にコロナ禍にみまわれ、株主総会はバーチャルオンリー型だけでなく、会場とオンラインを組み合わせたハイブリッド型でも開催されるようになり、現在もバーチャル株主総会を導入する企業が増えている。

⑧監査等委員である取締役と社外取締役を除く取締役6名の報酬等の総額は11,250万円。単純平均で取締役1人当たり1,875万円。使用人兼務取締役の使用人分給与は含まず。
使用人兼務取締役の使用人給与や、子会社などからの報酬も含めた金額が提示された方が、株主から見て実態が分かりやすいと思う。

 

株主総会での個人メモ

①バーチャルオンリー株主総会へ接続したところ、映像は見えるものの、音声がほぼ聞こえない状態。ボリュームをMAXにするも、キュッキュッという機械音の遠くに微かに声が聞こえる程度。映像では、議事進行は問題無く進んでいたように見えたので、恐らく、こちら側のデバイスやネットワークトラブルと思われるが、接続トラブル時にリスケのできないバーチャルオンリー株主総会の怖さを知った。

②心を無にして耳を澄ましても、音声がほぼ聞こえなかったため、議長や取締役の方が口をパクパクしている様子が見えるだけで、議案の説明や質疑応答の内容も一切分からなかった。発言内容に字幕があれば良いかもしれないと思った。

③議案の採決については、画面に操作方法の案内が表示されたので、音声が聞こえなくても対応するタイミングは分かった。

④議案の採決結果が、画面に数字で表示されていたのは良い対応だと思う。

  

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、画面上ながらも会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

今回、バーチャルオンリー株主総会でしたが、恐らくこちら側のトラブルで上手く音声が接続できず、とても困りました。バーチャルオンリー株主総会や株主総会のライブ視聴の経験は何度かありますが、今回、自身初めてのトラブルで、貴重な体験となりました。

なお、株主総会招集通知に、バーチャルオンリー株主総会について、「視聴される株主の通信環境などの影響により、株主総会ライブ配信の映像や音声の乱れ、遅延、一時中断または一時停止などの障害が発生する可能性がある。当社は、これらの障害によって株主が被った不利益のうち、株主側の通信環境などの問題と考えられるものに関しては、一切の責任を負いかねます。」との旨の注意事項の記載がありました。

今回の苦い経験も含め、下記機能があれば個人投資家に不人気なバーチャルオンリー株主総会も徐々に支持が得られるかもしれません。

1.株主側からの音声参加機能の追加。株主の発言時の抑揚など、文字だけでは伝わらない感情のニュアンスの伝達ができる。現状、音声は会社側からの一方通行。
2.発言内容の字幕付与機能。音声トラブル時に一部機能を補える。
3.各株主から見た重要度に応じて、会場で参加できるようにリアル会場併設や、もしくは、何かしらの補完機能の追加。現状、大株主などで何かしらの接続トラブルで参加できなかった場合、他の株主から出された動議への対応ができなくなり、リスクがあるように見える。

 

2024年12月期第3四半期時点、自己資本比率4.1%と財務状況に大きな不安を感じますが、便利な世界に向けて貢献できるよう今後の事業展開に期待しています。

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