Hamee 臨時株主総会
日時:2025年4月25日(金) 10:00-10:10
場所:報徳会館(小田原駅徒歩15分)
出席株主数:約10名
お土産:無し、ミネラルウォーターの配布あり
企業概要
Hamee(3134)
HP:Hamee株式会社
①若年層に高い認知度を持つiFaceブランドを中心としたスマートフォンアクセサリーの販売をおこなう「コマース事業」(売上構成比79%)、主に自社サイトやECショッピングモールなどでインターネット通販を展開するEC事業者向けにネットショップ運営に係る日々の業務を可能な限り自動化すると同時にモール横断型で複数店舗の受注処理や在庫状況を一元管理できるクラウド(SaaS)型EC Attractions「ネクストエンジン(NE)」を開発・提供をおこなう「プラットフォーム事業」(売上構成比21%)を運営。
②筆頭株主は、会長の樋口敦士さんの資産管理会社のAOIで、樋口敦士さん個人での保有分も含めると、784万株、49.1%を保有。
③株主優待(4月末)
100株:1,500 円相当の「Hamee本店」利用クーポン or 「ネクストエンジン」利用料割引クーポン or 「ByUR公式サイト」利用クーポン
株式情報
時価総額:201億円(2025年4月24日時点)
売上高:176億円(2024年4月期実績)⇒197億円(2025年4月期予想)
株価:1,239円(2025年4月24日時点)
1株純資産:643円(2024年10月末時点)、PBR:1.92倍
1株当期純利益:83.6円(2025年4月期予想)、PER:14.8倍
1株配当:22.5円(2025年4月期予想)、配当性向:26%
配当利回り:1.8%、株主優待含む利回り:3.0%(100株保有時)
株主数:7,412名
会計基準:日本会計基準
株主総会前の事前情報
①2025年4月期第3四半期連結累計期間における売上高は17,336,703千円(前年比35.6%増)、営業利益は1,938,398千円(同42.3%増)、経常利益は2,028,957千円(同40.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,066,049千円(同53.7%増)となった。なお、当社が保有する関係会社株式のうち、非連結子会社1社の株式について、事業環境や今後の見通しなどを勘案し、特別損失として「関係会社株式評価損」283,321千円を計上。
②コマースセグメントのモバイルライフ事業は、新型iPhoneおよび売れ筋機種向けに主力製品であるiFaceシリーズのReflectionやFirst Classなどの新モデルを積極的に展開し、前年を上回る販売実績を達成した。また、iPhone関連商品に加え、トレンドを取り入れたモバイルアクセサリーや人気キャラクターとのコラボレーション企画など、多角的な商品戦略でiFaceブランドのさらなる市場拡大を図った。具体的には11月に発売したウェーブデザインやきらめきを基調としたBeBlingシリーズ、12月に発売したポケットモンスターとコラボレーションしたスマホリングとスマホケースやGalaxy Z Flip6専用のオールクリアスマホケース「iFace Look in Clear Hybridケース」の販売、1月にはディズニー&ピクサーデザインのうねうねケースや韓国の可愛いが詰まったハンドストラップなどを発売した。これらの施策などにより、卸販売、小売販売共に前年実績を超え、売上高は前年比13.0%増となった。
③コマースセグメントのコスメティクス事業は、コスメティクスブランド「ByUR(バイユア)」は売上計画を超過しており、当第3四半期会計期間においても売上高は概ね計画通りとなった。11月には毛穴ケア化粧水であるトナーを発売、11月と12月には都内にてポップアップショップを開催するなど、引き続き大きな話題を生んでおり、多くのお客様からご支持を頂いている。その結果としてブランドシリーズ累計でベストコスメ193冠を受賞した。引き続き多彩な品質の良い新商品をリリースすると同時に、ウェブ広告の配信先をInstagramからTiktokへシフトさせ、これまでのターゲットとは違う顧客層へのアプローチを開始した。その結果、売上高は前年比83.8%増となった。
④コマースセグメントのゲーミングアクセサリー事業は、ゲーミングモニターブランド「Pixio(ピクシオ)」は引き続き販売が好調なカラーモデル(ホワイト、パステルカラー、ベージュ、ミント、パープル)のゲーミングモニターおよびモニターアームなどの周辺機器が牽引役となり、AmazonブラックフライデーなどECモールのセールや年末商戦において販売が拡大した。各種ECモールにて販売が好調であることから、新規EC店舗取引先との契約、家電量販店および電子機器販売店などとの取引も拡大した結果、売上高は前年比287.0%増となった。
⑤コマースセグメントのグローバル事業は、米国市場、韓国市場および中国市場において、連結消去後の売上高は前年比31.6%増となり、グループ外に対する売上高も販売が好調に推移した結果、前年比19.9%の増収となった。これは主に米国市場における卸販売店舗数が拡大し、販売数量が増加したことが大きな要因となっている。
⑥これらの結果、コマースセグメントの当第3四半期連結累計期間の売上高は14,329,912千円(前年比44.4%増)、セグメント利益(営業利益)は1,536,116千円(同67.4%増)となった。
⑦プラットフォームセグメントのネクストエンジン事業は、2023年6月にサービス価格を改定し、基本利用料を月額10,000円から3,000円に引き下げたことで、EC販売における流通額が小規模な事業者への間口が広がると同時に、従量課金の基礎となる受注処理件数の増加が利用料金に反映されやすくなったことに起因して、2023年11月の新サービス価格の既存ユーザーへの適用開始以降、ARPUが向上する傾向が続いた。第2四半期までに料金改定の効果は一巡したものの、当第3四半期連結会計期間のARPUは39,650円となった。なお、前第3四半期から発生したメルカリとの営業連携に伴うインセンティブ売上の影響で、前第3四半期連結会計期間のARPUは46,534円と突出しているが、当該特殊要因は11,000円程度のARPU押上効果があったと分析しており、それを除くと着実にARPUは伸長している。一方、EC事業者が年末商戦で繁忙期となるため、トレンド的に新規契約が伸びづらいタイミングということもあるが、総契約社数は6,489社(前年度末比233社増)と増加基調を維持している。以上の結果、ネクストエンジン事業の売上高は2,228,158千円(前年比7.1%増)となった。
⑧プラットフォームセグメントのロカルコ事業は、2023年10月に施行された、ふるさと納税に係る一部制度変更に起因する特需が2023年9月に発生しており、その反動によって第2四半期は対前年比で伸び悩んだものの、最盛期である第3四半期連結会計期間は前年を上回って推移した。また、昨年4月に事業譲受により取得した、伝統工芸品のEC販売事業については、在庫の安定供給という仕入先(工芸職人)の課題があるものの、ふるさと納税支援サービスの契約自治体内で仕入先を開拓するなどの地道な活動により販売機会の拡大に努めた。以上の結果、ロカルコ事業の売上高は509,986千円(前年比8.1%増)となった。
⑨プラットフォームセグメントのコンサルティング事業は、引き続きコンサルタントのリソース確保(採用と定着率の向上)という経営課題があることから、現有リソースの稼働率最大化と採算管理の徹底を意識した活動を継続している。そのため、売上自体は前年に比して減収が続いているが、案件ごとの採算管理、コンサルタントの稼働率向上、コスト見直しなど、収益性を重視した取り組みに注力した結果、営業利益の実績は前年を大きく上回ることが出来た。以上の結果、コンサルティング事業の売上高は280,734千円(前年比11.3%減)となった。
⑩プラットフォームセグメントのエンサーモール事業は、新規事業開発の成果として前年度にβリリースをした、メーカーと小売店を繋ぐ新たな卸売マーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」の運営に係る事業で、会員企業の勧誘などマーケティング活動と研究開発活動が主な内容となっているが、卸売事業者、仕入事業者ともに会員登録企業数は増加しつつあり、モール内流通も徐々に開始されている。以上の結果、エンサーモール事業の売上高は62千円となった。
⑪これらの結果、プラットフォームセグメントの当第3四半期連結累計期間の売上高は3,018,941千円(前年比5.2%増)、セグメント利益(営業利益)は1,643,214千円(同11.2%増)となった。
⑫監査等委員である取締役と社外取締役を除く取締役4名の報酬等の総額は5,605万円。2023年7月に退任した1名を3ヶ月分として計算すると、単純平均で取締役1人当たり1,724万円。
株主総会での個人メモ
①出席票には、「発言の際は、出席票番号と名前を申し出ください。」と記載があったが、録画を行うにあたりプライバシー保護のため、「発言の際は、出席票番号のみを申し出るように」との旨、案内があった。
②商号の「Hamee」の読み方は、「ハミー」。
③質疑応答で、「不測の事態に備え、補欠の監査等委員である取締役を選任する企業もあるが、どのように考えているのか?」との質問あり。「補欠の監査等委員である取締役の選任には、手続きが必要でコストもかかる。今後検討する。」との回答。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
株主総会では、社長の水島育大さんが、ハキハキと丁寧に議事進行を進められていました。
売上高が堅調に増えており、成長企業として継続注視します。再投資も検討します。
2023年7月31日に到着したHameeの株主優待の内容についてはこちら↓
Hameeの株主優待が到着しました【2023年7月31日】 | ぽこタンの株主総会日記
