大垣共立銀行の株主総会に出席しました【2024年6月19日】

株主総会
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大垣共立銀行 第212期定時株主総会

日時:2024年6月19日(水) 10:00-11:15

場所:大垣フォーラムホテル(大垣駅よりバス16分+徒歩1分)

出席株主数:約250名

お土産:無し

 

企業情報

大垣共立銀行(8361)

HP:個人のお客さま | 大垣共立銀行 (okb.co.jp)

①岐阜県と愛知県を主に、本支店122か店、出張所33か店及び代理店2か店において、預金業務、貸出業務、内国・外国為替業務、国債・投資信託および保険の販売業務、社債の受託業務、信託業務、有価証券投資業務をおこなう「銀行業」(経常収益構成比60%)、リース業をおこなう「リース業」(経常収益構成比31%)、信用保証業務をおこなう「信用保証業」(経常収益構成比2%)、コンピュータ関連業務、シンクタンク業務、証券業務、クレジットカード業務およびベンチャーキャピタル業務などをおこなう「その他」(経常収益構成比7%)を運営。

総合建設会社の岐建が、第4位の株主として、106万株、2.5%を保有。
繊維専門商社の牧村が、第8位の株主として、53万株、1.2%を保有。

株主優待
3月末

100株:優待品 or 寄付

9月末(1年以上)
500株:OKBからの秋の贈り物

 

株式情報

時価総額:895億円(2024年6月18日時点)

経常利益:144億円(2024年3月期実績)⇒117億円(2025年3月期予想)

株価:2,141円(2024年6月18日時点)

1株純資産:8,134円(2024年3月末時点)、PBR:0.26倍

1株当期純利益:168円(2025年3月期予想)、PER:12.7倍

1株配当:70円(2025年3月期予想)、配当性向:41%

配当利回り:3.2%、株主優待含む利回り:3.9%(100株保有時、優待品を1,440円として計算)

株主数:23,775名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①大垣駅より、バス16分+徒歩1分の大垣フォーラムホテルでの開催であったが、路線バスが1時間に1本程度しかなく、アクセスに不便な場所での開催。

②理由は不明だが、受付の様子をビデオカメラ1台で撮影、株主総会の様子もビデオカメラを5台も使用し撮影していた。会場内に報道機関が参加しているとの説明もあったが、違和感を感じた。

③取締役の丹呉泰健さんは、リモートでの出席。

④株主総会会場内に、お客様相談窓口が設けられていた。

⑤当期の日本経済は、円安によるエネルギー価格の高騰などに起因した物価高、人手不足の深刻化に伴う供給制限、能登半島地震による被害などの懸念材料もありながら、昨年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に変更され、社会・経済活動の正常化が進展したほか、賃金上昇に伴う消費意欲の高まりや堅調な収益に支えられた企業の設備投資意欲の高まりなどから緩やかな回復の動きが続いた。個人消費については、急激な物価上昇に伴う消費マインドの冷え込みが懸念されたが、賃金の上昇を背景とした消費意欲の高まりなどにより、緩やかに回復した。企業部門では、資源高や人件費をはじめとしたコスト増、欧米を中心とした海外経済の減速懸念といった下押し要因があったものの、堅調な業績に支えられて企業の設備投資は持ち直しの動きを強め、重要性が高まっているデジタル化や脱炭素化などの分野への投資意欲が高まった。東海地方の経済においては、主要産業である自動車産業が、半導体などの部品不足の底打ちなどから生産制約が解消されて増産に転じたほか、欧米向けを中心とした底堅い輸出を背景とした生産が総じて堅調に推移したことから持ち直しの動きが続いた。

⑥金融市場を振り返ると、長期金利は昨年7月の日銀金融政策決定会合で上限が1%に容認されたことから11月には 一時1%目前に迫った。また、本年3月の会合では今年の春闘で高い水準での賃上げが相次いだことで、賃金と物価の好循環が見通せるようになったとの判断から「マイナス金利政策」を解除し、17年ぶりとなる利上げの実施を決定した。ドル円相場では、日米の将来の物価見通しに基づく金利差に大きな変化が生じないとの見方などから、昨年10月に約1年ぶりとなる1ドル151円台をつけた後も 円安圧力の強い相場は継続し、本年3月には一時1ドル152円台に迫る34年ぶりの円安水準まで下落する局面もあった。日経平均株価は好調な企業業績を背景に、史上初めて40,000円の大台に乗せた。このような金融経済環境のもと、2023年度は、中期経営計画「「Let’s Do It!」~ 社員輝き 地域伸びゆく~」(2021年度~2023年度)の最終年度として、3つの基本戦略「コンサルティング型ビジネスモデルの強化」「お客さまとの接点強化」「業務プロセス改革」を積極的に推進することで、目指す姿である「お客さまの共感と感動を呼び、地域に必要とされる企業グループ」を実現するべく、OKBグループが一体となって業務を展開してきた。その結果、当社グループの連結経常収益は、1,341億38百万円(前年比113億76 百万円増加)、 連結経常利益は144億29百万円(前年比50億53百万円増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は94億71百万円(前年比46億46百万円増加)となった。

⑦銀行業については、経常収益が前年度比98億53 百万円増加して861億69百万円、セグメント利益が前年比48億13百万円増加して115億60百万円となった。

⑧リース業については、経常収益が前年比33億96百万円増加して448億63百万円、セグメント利益が前年比18億14百万円増加して26億89百万円となった。

⑨信用保証業については、経常収益が前年比76億31百万円減少して30億47百万円、セグメント利益が前年比76億10百万円減少して20億6百万円となった。

当社を取り巻く環境は、異業種からの金融業への参入といった事業環境の変化に加え、人口減少や急速なデジタル技術の進展による社会環境の変化により、過去の延長線上に未来を描くことが難しくなっている。こうした環境のもとでは、より高い先見性を持ち、不確実性に対応していくことが求められる。これまで以上に地域社会を理解し、多様で複雑なニーズに応え続けることがOKBグループの役割であると考えている。このような状況下、「地域に愛され、親しまれ、信頼されるOKBグループ」として、‟お客 さまのために”という想いは変えることなく、明日を変えていくとの想いを込め、2024年4月~2027年3月の3か年を計画期間とする新中期経営計画「Always~変わらぬ想いで、明日を変える~」を策定した。OKBグループの目指す姿「地域と社員を幸せにするOKBグループ」の実現に向けて、「選択と集中」「人的資本価値の最大化」に取り組んでいく。
2024年度通期の業績見通しに関しては、経常利益117億円、親会社株主に帰属する当期純利益70億円を予想している。また、中間期については、経常利益52億円、親会社株主に帰属する中間純利益31億円を予想している。

⑪2024年4月~2027年3月の3か年を計画期間とする新中期経営計画「Always~変わらぬ想いで、明日を変える~」は、2027年3月期に、当期純利益120億円。

⑫本株主総会終了後の取締役会を経て、林敬治さんが代表取締役頭取に就任予定。

⑬質疑応答で、「株価」について質問あり。「企業価値向上に努めていく。IR活動を積極的におこなう。長い目で見て欲しい。」との回答。

⑭質疑応答で、「新頭取となる林敬治さんから抱負を伺いたい。」との意見あり。林敬治さんから、選任されることが前提との前置きで、「地域あっての地方銀行。スピーディーに対応していきたい。」との旨の挨拶があり、場が和んだ。

⑮質疑応答で、「大垣共立銀行は、MBOを実施するエスライングループ本社(9078)の第2位の株主だが、MBOの価格が解散価値のPBR1.0倍を大きく下回るPBR0.5倍程度の価格であるのにも関わらず、事前にMBOへの応募を同意している。第2位の株主として、また、金融のプロとして別の対応は無かったのか?」との質問あり。「契約があり回答は控える。」との説明。
政策保有株の削減方針などもあると思うが、PBR0.5倍程度のMBOは条件として悪いように見え、株主利益のために、MBO価格にこだわる対応をすべきだったと思う。

⑯質疑応答の会社側の回答時や議案の採決時に、出席株主から不自然なタイミングで大げさな拍手や、「了解」との掛け声もあり、違和感を感じた。

⑰監査役(補欠を含む)と取締役候補者12名中、70歳以上の候補者は丹呉泰健さん(1951年生まれ、73歳)、毛利哲朗さん(1953年生まれ、71歳)の2名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑱2023年3月期、社外取締役を除く取締役5名の報酬等の総額は15,600万円。単純平均で取締役1人当たり3,120万円。

⑲議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

業績が堅調で、PBRが1倍を大きく割れており、株主優待も魅力的なので、国内金利上昇の恩恵を期待して、平均1,841円で投資しました。

今回、実際に頭取や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、総会屋対策なのか、受付の様子をビデオカメラ1台で撮影、株主総会の様子もビデオカメラ5台で撮影。また、質疑応答では、多くの苦情のような質問が出ていましたが、担当役員からの回答都度、出席株主から不自然なタイミングで大げさな拍手や「了解」との掛け声もあり、違和感を感じました。

なお、質問に対する回答も、ほぼ担当役員からの回答でしたが、頭取の境敏幸さんの意見も伺いたかったです。

2023年3月に、東京証券取引所が「PBR1倍割れの企業に改善要請」を実施しましたが、大垣共立銀行は、1株当たり純資産8,134円に対し、株価が2,141円(2024年6月18日時点)、PBR0.26倍と低迷しており、PBR1倍達成に向けた施策が求められます。

解散価値割れのPBR0.5倍程度の悪条件で、エスライングループ本社のMBOに事前同意していた点に大きな違和感を感じましたが、今後の国内金利上昇による業績向上とPBR1倍割れの解消、地域経済への貢献を期待してまた、株主優待も楽しみにして、継続保有の予定とします。

 

2024年6月3日に到着した大垣共立銀行の株主優待の内容についてはこちら↓

大垣共立銀行の株主優待が到着しました【2024年6月3日】 | ぽこタンの株主総会日記 (fp-agm.com)

 

株主総会会場の大垣フォーラムホテル
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