三十三フィナンシャルグループの株主総会に出席しました【2024年6月21日】

株主総会
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三十三フィナンシャルグループ 第6期定時株主総会

日時:2024年6月21日(金) 10:00-11:00

場所:都ホテル四日市(近鉄四日市駅徒歩3分)

出席株主数:約60名

お土産:無し

 

企業情報

三十三フィナンシャルグループ(7322)

HP:三十三フィナンシャルグループ (33fg.co.jp)

①三重県と愛知県を主に、預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務、国債・投資信託・保険の窓口販売業務などをおこなう「銀行業」(経常収益構成比73%)を中心に、リース業をおこなう「リース業」(経常収益構成比20%)、クレジットカード業務、信用保証業務などの金融サービスに係る業務をおこなう「その他」(経常収益構成比7%)を運営。

保険代理店事業などをおこなう銀泉が、第4位の株主として、106万株、4.0%を保有。

株主優待(3月末)
70株:33FG株主優遇定期預金

長期保有(1年以上)
500株:株主優待厳選カタログギフトを追加

 

株式情報

時価総額:534億円(2024年6月20日時点)

経常利益:97.5億円(2024年3月期実績)⇒94.0億円(2025年3月期予想)

株価:2,041円(2024年6月20日時点)

1株純資産:8,194円(2024年3月末時点)、PBR:0.24倍

1株当期純利益:246円(2025年3月期予想)、PER:8.29倍

1株配当:74円(2025年3月期予想)、配当性向:30%

配当利回り:3.6%、株主優待含む利回り:4.1%(1年以上500株保有時、5,000円相当として計算)

株主数:17,390名

会計基準:日本会計基準

 

株主総会での個人メモ

①経常収益は、貸出金利息が増加したことなどから、前年度比19億47百万円増加し678億48百万円となった。経常費用は、役務取引等費用およびその他業務費用が増加したことなどから、前年度比9億29百万円増加し580億92百万円となった。この結果、経常利益は、前年度比10億18百万円増加し97億55百万円となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度比5億72百万円増加し69億4百万円となった。経常利益は3期連続、親会社株主に帰属する当期純利益は4期連続増益。

②2024年度通期の連結業績予想については、経常利益94億円、親会社株主に帰属する当期純利益64億円を見込んでいる。

PBR向上に向けて、27/3期にROE5%、次期中計でROE6%の目標の達成に取り組む。

④第3次中期経営計画は、2027年3月期に、当期純利益110億円。

株主還元方針として、安定的な配当を継続することを基本方針とし、安定配当72円を維持しつ
つ、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向30%を実施する。

今後の金利上昇による影響(試算)は、貸出金のうち、市場金利との連動性が高い変動金利貸出金は全体の62%を占める。2025年4月に政策金利が0.50%に上昇した場合、26/3期には+30億円と業績にプラス影響となる見込み。試算条件は、短期プライムレートは0.25%上昇、市場金利(TIBORなど)は0.50%上昇、預金金利は市場金利の引き上げを踏まえた上昇を想定。

⑦質疑応答で、「中国に対する見解は?」との質問あり。「不動産バブルの対応など、日本を良く研究していると思う。ただ今回の不動産バブルについては、大きな影響をうけているように見え、注視していく。」との回答。

⑧質疑応答で、「今期の業績予想について、今後の金利の上昇は見込んでいるのか?」との質問あり。「預入金利は改定した金利を用い、貸出金利は市場金利を用いている。短期プライムレートは据え置かれたので、影響は無い。」との説明。

⑨質疑応答で、「東証がPBR1倍割れ企業に対して改善要請を出している。PBR1倍は達成しなければならないと考えているのか?」との質問あり。「PBR1倍は達成する目標であると理解している。ROEを引き上げて努力する。計画を立て改善していく。」との回答。

⑩質疑応答で、「監査等委員である取締役7名の報酬等の総額が6,300万円と少ない。記載されていない報酬があるのでは?」との質問あり。「記載の金額とは別に、子会社から従業員としての報酬を受けている。」との説明。

⑪監査等委員である取締役と取締役候補者12名中、70歳以上の候補者は松井憲一さん(1949年生まれ、74歳)、植田隆さん(1952年生まれ、72歳)の2名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。

⑫監査等委員である取締役を除く取締役7名の報酬等の総額は6,300万円。単純平均で取締役1人当たり900万円。
使用人兼務取締役の使用人給与や、子会社からの報酬も含めた金額が提示された方が、株主から見て実態が分かりやすくなると思う。

⑬議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

業績が堅調で、PBRが1倍を大きく割れており、株主優待も魅力的なので、国内金利上昇の恩恵を期待して、平均1,643円で投資しました。

今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

質疑応答では、過去の株主総会で可決決定済みの「三重銀行と第三銀行の経営統合比率」に関して不満を持つ株主から、同じ質問を繰り返し受けていましたが、社長の道廣剛太郎さんが、冷静に対応されていたのが印象的でした。

2023年3月に、東京証券取引所が「PBR1倍割れの企業に改善要請」を実施しましたが、三十三フィナンシャルグループは、1株当たり純資産8,194円に対し、株価が2,041円(2024年6月20日時点)、PBR0.24倍と低迷しており、PBR1倍達成に向けた施策が求められます。

今後の国内金利上昇による業績向上とPBR1倍割れの解消、地域経済への貢献を期待して、また、株主優待も楽しみにして、継続保有の予定とします。

 

株主総会会場の都ホテル四日市


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