フォーサイド 臨時株主総会
日時:2023年11月24日(金) 12:00-12:15
場所:亀戸文化センター(亀戸駅徒歩2分)
出席株主数:約10名
お土産:無し
企業概要
フォーサイド(2330)
HP:株式会社フォーサイド |フォーサイドは、コンテンツからフィンテックまで、新たな市場に挑戦し続ける企業グループ (forside.co.jp)
①クレーンゲーム機などのプライズゲーム用景品の企画・製作・販売をおこなう「プライズ事業」(売上構成比54%)、家賃保証業務および物件管理業などをおこなう「不動産関連事業」(売上構成比28%)、M&Aのアドバイザリーをおこなう「投資銀行事業」(売上構成比0%)、電子書籍配信サイト「モビぶっく」の運営をおこなう「コンテンツ事業」(売上構成比2%)、各地の大型商業施設の催事場にて著名なコンテンツの展示販売などをおこなう「イベント事業」(売上構成比8%)、音楽関連事業や出版事業をおこなう「マスターライツ事業」(売上構成比8%)、金融事業をおこなう「その他の事業」(売上構成比0%)を運営。
②株主優待
12月末
100株:株主優待500ポイント
500株:株主優待1,000ポイント
1,000株:株主優待2,000ポイント
2,000株:株主優待3,000ポイント
3,000株:株主優待4,000ポイント
4,000株:株主優待5,000ポイント
5,000株:株主優待10,000ポイント
③使用人数は、4名(連結90名)のみの少人数体制。
株式情報
時価総額:27億円(2023年11月22日時点)
売上高:49億円(2023年12月期実績)⇒49億円(2024年7月期予想)
株価:72円(2023年11月22日時点)
1株純資産:40.1円(2023年9月末時点)、PBR:1.79倍
1株当期純利益:3.8円(2023年12月期予想)、PER:18.9倍
1株配当:無配(2023年12月期予想)、配当性向:無配
配当利回り:無配、株主優待含む利回り:6.9%(100株保有時)
株主数:25,750名
会計基準:日本会計基準
株主総会での個人メモ
①株主総会会場は、亀戸文化センターのカメアリホール(402席)での開催であったが、前方7列を閉鎖しての対応に違和感。
②社長の根津孝規さんが、本株主総会の議長を務める宣言をされた際に、出席株主数名からカメアリホール全体に響き渡るような大げさな拍手があり、違和感を感じた。その後も、都度、大げさな拍手が続いていた。
③2023年12月期第3四半期は、営業収益は、主力事業である「プライズ事業」「不動産関連事業」ともに売上規模を拡大。一方で、Popteenの紙面販売終了や早期の業績回復を見込めない連結子会社3社の株式譲渡により、グループ全体の営業収益は前年比1.7%減少の3,570百万円となった。利益においては、不動産関連事業における貸倒引当金繰入額が増加したものの、プライズ事業におけるコストコントロールの徹底、出版事業の制作コストのさらなる見直し、連結子会社の譲渡等により販売管理費が圧縮されたことで、収益は大幅に改善。営業利益は56百万円、経常利益は50百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は48百万円となった。
④プライズ事業では、プライズゲーム用景品の需要は堅調に推移し、多種多様な商品化に取り組み、売上規模を拡大。また、為替の円安進行で仕入原価が上昇するも、適切なコストコントロールを進めたこと等により、前年同期を大きく上回る利益を確保。
⑤不動産関連事業では、引き続き、新規取引店の獲得や既存取引先の再稼働など、営業強化・拡大に向けての取り組みにより、売上高は好調に推移。一方で、管理回収面においては、与信審査および債権管理業務の強化に取り組むも、滞納発生増加による代位弁済立替金の増加に係る貸倒引当金繰入額の増加に加えて、営業強化・拡大によるコスト増加等により、セグメント利益は減少。
⑥コンテンツ事業では、電子書籍配信サイト「モビぶっく」において、集客施策として、人気作品の配信数の拡充に努めるとともに、無料試し読みや各種割引キャンペーンを展開。一方で、2022年7月を以って、auスマートパス「アプリ取り放題」が終了したことにより、セグメント全体では減収減益。
⑦イベント事業では、多くのイベントでグッズ物販を展開。一方で、OEM物販の受注減少を補うまでには至らず、減収減益。
⑧マスターライツ事業では、女子小中学生向け雑誌「Cuugal」の新イメージモデルにかんちゃん(カジサック氏の長女)および望蘭ちゃんを起用することで、ブランド認知度が大きく向上。また、コストコントロールの徹底に努めたことにより、収益体質が改善。「Popteen」においては、2023年8月に「Popteen夏のかわちぃ祭」を開催。また、WEBマガジンや各種SNSを強化することで、読者層の拡大を目指したが、広告売上が伸び悩んだこともあり、利益を確保するには至らず。なお、赤字の状態で早期の業績回復を見込めない音楽関連事業が連結除外されたことで、セグメント損失は大幅に縮小。
⑨総合美容メーカーのエストラボの会長の大島正人さんを割当先として、2023年8月25日に発行新株式数513万株、発行価額1株につき79円、約4億円を調達。大島正人さんが、本株主総会の取締役候補者。
⑩社長の根津孝規さんは、44歳(1979年生まれ)と若い社長。
⑪監査等委員である取締役と無報酬の取締役3名を除く取締役2名の報酬等の総額は300万円。2022年3月に退任した1名を3ヶ月分として計算すると、単純平均で取締役1人当たり240万円。使用人分給与は含まず。
⑫議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代に会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
株主総会では、総会屋対策なのか、会場前方が閉鎖されていて、出席株主からの不自然に大きな拍手も気になりました。
出席株主からの質問も無く、寂しい株主総会でしたが、筆頭株主となった大島正人さんの取締役選任が、会社が変わるきっかけになるかもしれません。今後の業績向上を期待しています。