コンヴァノの株主総会に出席しました【2023年10月12日】

株主総会
スポンサーリンク

コンヴァノ 臨時株主総会

日時:2023年10月12日(木) 10:30-10:45

場所:渋谷ソラスタ (渋谷駅徒歩2分)

出席株主数:約10名

お土産:無し、ミネラルウォーターの配布あり

 

企業概要

コンヴァノ(6574)

HP:株式会社コンヴァノ 企業サイト | CONVANO – 株式会社コンヴァノの企業情報、採用情報、IR情報サイトです。会社概要や企業理念、FASTNAIL(ファストネイル)などのブランド情報をご覧いただけます。新卒採用、中途採用などの情報も随時更新しています 株式会社コンヴァノ 企業サイト | CONVANO

①「ファストネイル」や「ファストネイル・ロコ」などのブランドでネイルサロンのチェーン展開する「ネイル事業」(売上構成比100%)を中心に、ネイルサロンの各店舗で施術中のお客様の目線の先に大型液晶モニター「ファストネイルビジョン」を設置して他企業のCMなどの広告放映を行い広告収入を得る「メディア事業」(売上構成比0%)を運営。

筆頭株主は、インテグラル2号投資事業有限責任組合で、インテグラルとINTEGRAL FUND Ⅱ(A)の保有分を含めると、107万株、47.1%を保有。
イベント情報サイトを運営するリンクバル(6046)の社長の吉弘和正さんが代表を務めるKazyが、第3位の株主として、11万株、4.9%を保有。

2023年6月16日に、外科医で東京中央美容外科代表の青木剛志さんが、公開買付により、インテグラル2号投資事業有限責任組合、インテグラル、INTEGRAL FUND Ⅱ(A)より株式を取得。107万株、47.1%の保有となる。

④青木剛志さんが、過半数近くの議決権を保有しており、青木剛志さんの意思一つで物事を決められるオーナー企業

株主優待
3月末

100株:CONSTネイルセラム

 

株式情報

時価総額:13億円(2023年10月11日時点)

売上高:23億円(2023年3月期実績)⇒27億円(2024年4月期業績予想)

株価:606円(2023年10月11日時点)

1株純資産:362円(2023年6月末時点)、PBR:1.6倍

1株当期純利益:15.4円(2024年4月期業績予想)、PER:39.3倍

1株配当:無配、配当性向:無配

配当利回り:無配、株主優待含む利回り:5.4%(100株保有時)

株主数:1,865名

会計基準:IFRS

 

株主総会での個人メモ

①ミネラルウォーターの配布があったが、一方で、株主総会開始前に、事務局より「会場内での飲食はご遠慮ください」とのアナウンスもあり、整合性が無く気になった。

②公開買付により、2023年6月16日に、外科医で東京中央美容外科代表の青木剛志さんが議決権の47.1%を保有する筆頭株主となる。

③取締役の中村衣里さん、伊藤章子さんが、本臨時株主総会終結時をもって取締役を辞任。

④2023年6月末現在、関東エリアを中心に68店舗。

⑤社長の上四元絢さんは、41歳(1982年生まれ)と若い社長。

ファストネイルと一般的なネイルサロンとの違いは、時間60分、料金設定はリーズナブルでシンプルな料金体系、予約方法は自社WEB・アプリ、デザインオーダーは来店前、爪に優しいスチームオフ、指名なし。

⑦ファストネイルが提供するジェルネイルは、耐久性は3~5週間、乾燥時間1~2分、硬化方法はUV・LEDライト。

ネイル業界においても、原材料の高騰などからサービス価格を見直す動向があり、物価上昇による消費者の節約志向の高まりや人材獲得競争の激化等により、依然として厳しい経営環境で推移。

2024年3月期第1四半期実績は、売上収益の第1四半期比は過去最高。利益も黒字回復。

⑩注目度の高い優良商業施設に新規出店、移転、リニューアルし、広告費を抑え認知度向上を図る。

平均顧客単価は、2018年1Q比で111.5%。

⑫のれんおよび無形資産の商標権は、当社グループの資産の相当な部分を占める。旧コンヴァノの買収により発生したのれんおよび無形資産の商標権は、2023年3月期末それぞれ650,260千円、488,000千円であり、合わせて当社グループの総資産の44.9%を占める。IFRSのもとでは、のれんおよび無形資産の商標権は償却の対象とはならず、毎年及び減損の兆候があると認められた場合にはその都度、減損テストが実施される。また、有形固定資産も、帳簿価額を回収することが出来ない可能性を示す事象や状況変化があった場合には減損テストが実施される。外部環境の著しい変化などにより店舗収益が悪化し、事業計画において計画したものと業績が大きく乖離した場合、有形固定資産、のれん及び無形資産の商標権について減損損失を計上することとなり、財政状態および業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
のれんおよび無形資産の商標権は、1株当たり501円。

⑬社外取締役と無報酬の取締役1名を除く取締役3名の報酬等の総額は3,282万円。単純平均で取締役1人当たり1,094万円。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

株主総会では、社長の上四元絢さんの丁寧な議事進行が印象的でした。

コンヴァノはIFRSを採用していますが、自己資本が8.1億円のみの一方で、グループの総資産の44.9%(11.3億円)をも占めるのれんおよび無形資産の商標権の存在がどうしても気になります。償却が発生していないので、日本会計基準を採用している企業と比べる際には、利益への影響を考慮する必要があり、また、万が一、業績が悪化したときのまとまった減損損失も心配です。

財務面が弱い点が気になりますが、公開買付により、2023年6月16日に、外科医で東京中央美容外科代表の青木剛志さんが議決権の47.1%を保有する筆頭株主となり、会社が変わる過渡期に見えます。今後の動向を注視します。

 

株主総会会場の渋谷ソラスタ
PAGE TOP