ボルテージ 第24期定時株主総会
日時:2023年9月21日(木) 13:00-14:10
場所:エビススバルビル(恵比寿駅徒歩5分)
出席株主数:約10人
お土産:無し、ミネラルウォーターの配布あり
企業概要
ボルテージ(3639)
①スマートフォンなどのインターネットに接続可能なモバイル端末の利用者を対象に、恋愛シミュレーションゲームなどのモバイルコンテンツの企画・制作・開発・運営をおこなうモバイルコンテンツ事業を手掛ける。
②筆頭株主は、津谷裕司さんで、津谷裕司さんが代表を務めるサードストリートの保有分を含めると、132万株、20.6%を保有。
副社長の津谷(東)奈々子さんが、第3位の株主として、36万株、5.7%を保有。
③株主優待
12月末
300株:オリジナルクオカード500円分
株主総会での個人メモ
①2023年6月期は、売上高42.5億円、営業利益△0.84億円。前期比で、売上高は79%だが、経費抑制により大幅赤縮。
②2024年6月期の連結業績予想は、環境激変により、信頼性の高い数値の算定が困難であり、非開示。
③「日本語女性向け」、「英語・アジア女性向け」、「男性向け」、「電子コミック・コンシューマ」の4区分で事業を運営。
④「日本語女性向け」は、「読み物型」、「アバター型」、「カード型」、「ファンダム」に分類して展開。主に「アバター型」、「読み物型」が減少し、売上高は2,707,711千円(前期比21.7%減)。
⑤「英語・アジア女性向け」は、主に「Love365」の減少および、Voltage Entertainment USA, Inc.の解散および清算をしたことによるタイトル減少により、売上高は485,181千円(前期比41.4%減)。
⑥「男性向け」は、主に「六本木」が減少したことにより、売上高は826,777千円(前期比9.7%減)。
⑦「電子コミック・コンシューマ」は、主にぼるコミ、Nintendo Switch向けコンテンツが増加したことにより、売上高は237,942千円(前期比24.2%増)。
⑧2021年をピークにアプリ市場が減少傾向、ボルテージの売上高も同じ傾向。タイパ志向、今すぐ志向など、短時間で楽しめるコンテンツへのユーザーの行動変化がある。
⑨社長の津谷裕司さんを筆頭に、社内取締役全員から担当分野の状況について説明あり。
⑩質疑応答で、株主総会の配信について複数の株主から要望あり。「以前、決算説明会については配信を検討したが、手間と費用を考慮した結果、断念した。」との説明。
⑪質疑応答で、複数の株主から販売される関連グッズの拡充について要望あり。
⑫監査等委員である取締役(補欠を含む)を含む取締役候補者9名中、70歳以上の候補者は、若林信正さん(1942年生まれ、81歳)、山路輝久さん(1945年生まれ、78歳)、井口敬三さん(1948年生まれ、75歳)、市川肇さん(1942年生まれ、81歳)の4名。役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいと思う。
⑬監査等委員である取締役を除く取締役5名の報酬等の総額は5,806万円。単純平均で取締役1人当たり1,161万円。ただし、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まず。
⑭議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、デジタル時代にいつまでも会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したりして、その場で数字で示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
株主総会では、社内取締役全員から担当分野の状況について説明があり、良い対応だと思いました。また、株主からの多くの質問に対しても、社長の津谷裕司さんと副社長の津谷(東)奈々子さんを中心に、丁寧な回答対応が印象的でした。
売上減少傾向が続いており、2024年6月期の連結業績予想も非開示のため、業績の底打ちはまだ先のようにも感じますが、好調な新分野の「電子コミック・コンシューマ」について、2025年6月期頃には売上高比20%まで拡大させる成長戦略を示していたので、成長戦略による早期の黒字回復を期待しています。