エアークローゼットの株主総会に出席しました【2023年6月30日】

株主総会
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エアークローゼット 臨時株主総会

日時:2023年6月30日(金) 10:00-10:15

場所:エアークローゼット本社(外苑前駅徒歩5分)

出席株主数:数名

お土産:無し、「airCloset」のロゴ入りミネラルウォーターの配布あり

 

企業概要

エアークローゼット(9557)

HP:株式会社エアークローゼット (air-closet.com)

①国内在住の女性に対して、スタイリストが一人一人の個客の好みに合わせた洋服を選定(パーソナルスタイリング)し、個宅に向けて配送しレンタルするサービス「airCloset」をおこなうパーソナルスタイリング事業を運営。

筆頭株主は、社長の天沼聡さんで、133万株、18.1%を保有。
物流向けソリューション開発・運用をおこなうモノフルが、第2位の株主として、110万株、15.0%を保有。
倉庫業をおこなう寺田倉庫が、第3位の株主として、84万株、11.5%を保有。
総合商社の住友商事(8053)が、第4位の株主として、80万株、10.8%を保有。
副社長の前川祐介さんも、第7位の株主として、31万株、4.2%を保有。
取締役の小谷翔一さんも、第9位の株主として、16万株、2.1%を保有。

③2022年7月29日に東京証券取引所グロース市場に上場。

 

株主総会での個人メモ

①株主総会は、エアークローゼット本店での開催。洋服レンタルをおこなう会社だけあり、華やかな雰囲気を感じた。

airClosetのサービス概要は、⾃らの好みやサイズ等を登録した上で、パーソナライズされたレンタルアイテムを受け取り、返却期限やクリーニングを気にすることなく楽しみ、返却するというシンプルなサービス。気に入った洋服は買取りが可能。

③今後、情報の爆発的増加、サステナビリティの必要性という大きな潮流のもと、パーソナライズ・レンタルという消費の形が当たり前となっていくと見ている。

安定して発生する月額会費および販売による売上が90%以上を占める構造。会員数の拡大、限界利益の最大化にまずは注力し、企業価値の向上を図る。

月額会員数の推移には季節性が存在。2023年6月期第3四半期時点、月額会員数33,490人

⑥2023年5月15日に、2023年6月期通期業績について、新規会員獲得が期初における見込みを下回り、会員数が計画比で未達となったことにより、売上が想定を下回ることが見込まれるため、売上下方修正。コロナウイルス感染症による市況への影響が一定程度低減することを想定していたが、市況については回復傾向にあるものの、当初想定ほどには回復しておらず、新規会員獲得が想定を下回っている。さらに、需要期である春先において、会員登録を完了せずに離脱するお客様が見込みより増えたことにより、コンバージョンレートが低下した。これは、LTV(顧客生涯価値)向上を図るために会員様への魅力訴求と会員様のお洋服の好みに関する情報収集の強化を目的として会員登録導線を伸長した結果、かえって会員登録に要する時間が増加し、登録途中での離脱につながったものと考えている。また、需要期である春先において、マーケティング施策に関連する一時的なシステムエラー(サーバートラブル・バグ)が発生し、計画していた広告活動に影響が生じた。業績予想修正においては、期末会員数の修正前計画数値39,525人に対し、修正後計画数値は33,000人を想定。

airClosetの事業のメインが、オフィスカジュアル、特に対象となるお客様が、当社のサービスでは、30代・40代の女性がメインになっている。お客様の93%以上が働く女性という中で、特にその働く女性がお洋服をレンタルしていただくというシーンが多い。リモートワークからの戻りが、大切なポイントになってくる。5月の5類への転換以降、少しずつ加速してきているが、リモートワークからの戻りは、まだまだ早くなかった。外出機会の中でも、特にカジュアルな外出、観光に向けた外出機会が増え、カジュアル服が先に戻りが発生している。airClosetが見ている 30代・40代の働く女性が、ファッションレンタルにメインで求めている、仕事で着ていく洋服に関しては、もう一段リモートワークからの戻りとともに、これから期待しているところ。

⑧社長の天沼聰さんは、44歳(1979年生まれ)と若い社長。

⑨社外取締役を除く取締役3名の報酬等の総額は4,104万円。単純平均で取締役1人当たり1,368万円。

⑩出席票に議案の賛否を記入し、株主総会終了後に回収する運営だったが、議案の採決方法は拍手での採決。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じる。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感がある。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

特に今回、エアークローゼットの本社内での開催でしたので、従業員が働いている様子や、華やかなオフィスを知ることができ、良い機会となりました。

株主総会では、質疑応答での、社長の天沼聰さんの丁寧な回答が印象的でした。

サステナビリティの観点からも時代に合ったサービスだと思いますが、足元、まだまだ成長途上の厳しい業績です一方で計画通りではないものの、増加傾向の会員数の動向は目を引きます。

「お客様にサービスをご利用いただくのではなくて、お客様が利用したいサービスにする。本物であることを追求していきたい。」という気持ちを忘れずに、お客様の満足が会員数の拡大につながり、その結果、経営が安定することを期待しています。継続して注視します。

 

株主総会会場のエアークローゼット本社が入るKD南青山ビル
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