第一商品の株主総会に出席しました【2023年1月20日】

株主総会
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第一商品 臨時株主総会

日時:2023年1月20日(金) 10:00-10:20

場所:TKPガーデンシティ渋谷(渋谷駅徒歩5分)

出席株主数:約10人

お土産:無し

 

企業概要

第一商品(8746)

HP:金のことなら第一商品 (dai-ichi.co.jp)

①金地金などの販売および買取をおこなう「金地金事業」、金融商品取引業をおこなう「投資・金融サービス事業」を運営。

筆頭株主は、投資事業をおこなうCB戦略1号投資事業有限責任組合で、383万株、13.6%を保有。

③2004年に発生した貸付金12億円の未回収について、2015年から2019年にかけて広告宣伝費を還流して回収を偽装。
他にも、大口委託者の取引証拠金口座の資金を無断流用し、不良債権化した別の委託者未収入金の回収を偽装。利益操作を行い、広告宣伝費に仮装して流出した約3億円を証拠金取引口座の補填に充てていたことが発覚。
2020年に行政処分を受ける。2021年に元取締役5名(村崎稔さん、山中教史さん、落岩邦俊さん、正垣達雄さん、前川邦彦さん)に対し損害賠償請求の訴訟を提起、2022年に和解により訴訟終結。

2021年に、商品先物取引業を廃止

⑤従業員は10人(連結で48人)と少人数。

 

株主総会での個人メモ

①理由は分かりませんが、取締役の川島正輝さんは残念ながら欠席でした。

②議案の内容等については、映像やスライドは使用せず、社長の岡田義孝さんが、手元の資料を読み上げるだけの対応でした。岡田義孝さんのハキハキとした口調が印象的でした。

③質疑応答では、「資本金からその他資本剰余金へ振替、および、利益準備金から繰越利益剰余金へ振替する目的」について質問が出ていました。税負担の軽減が目的で、今期、3,800万円程度の節税につながる見込みとの説明でした。今後の業績にもよるが、現時点、振替先の「その他資本剰余金、および、繰越利益剰余金」を元に配当を行う予定は無いとの説明もありました。

④2023年3月期の連結業績予想は、相場環境の動向に大きな影響を受け、予想が難しいとのことで、株主総会時点でも非開示。

⑤新規事業として、金の価格と連動する暗号資産「Kinka」購入申込受付を2022年12月27日より開始。ただし、理由の記載も無く日本の投資家への販売は見合わせとの説明内容に違和感を感じました。

2023年3月31日に100株以上保有の株主に対し、下記の50周年記念株主優待を実施予定

第一プレミア証券株式会社での特典
・金地金1kgあたり、販売価格を11,000円(税込)割引
・金地金1kgあたり、買取価格を11,000円(税込)上乗せ

日本クラウド証券株式会社での特典
・金スポット取引の購入手数料(購入金額の税込1.65%)を全額キャッシュバック

 

⑦社外取締役を除く取締役5名の報酬等の総額は3,211万円。ただし、2021年4月13日に辞任した3名を0.5ヶ月分、2021年6月29日に就任した1名を9ヶ月分の報酬として計算すると、単純平均で取締役1人当たり1,712万円と推測。

⑧議案の採決方法は拍手での採決でした。議決権の過半数を保有する大株主もいない状況で、出席者により保有している議決権数も違うので、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。投票方式を採用したり、事前の議決権行使の具体的な数字を示したほうが株主総会に出席している株主から見て納得感があるかもしれません。

 

株主総会を終えて感じたこと

株主総会時点、株式は未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。

金地金は、人類に3,000年以上その価値を評価され続けており、酸化せず錆びること無く価値を保てるが大きな特徴で、インフレ時には特に面白い商品だと思います。

株主総会は短時間で閉会となりましたが、BtoCの会社であり信頼の回復途上でもあるので、株主総会の機会を活用し、自社の事業のPRや新規事業の進捗状況について説明があったほうが良かったかもしれません。

2020年に不祥事が発覚し、行政処分され、再建途上ですが、信頼の回復と早期の黒字化を期待しています。

 

株主総会会場のTKPガーデンシティ渋谷
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