サンバイオ 第9回定時株主総会
日時:2022年4月27日(水) 10:00-12:00
場所:新宿住友ホール(都庁前駅直結)
出席株主数:約70人
お土産:無し
企業概要
サンバイオ(4592)
HP:サンバイオ - 再生医療(再生細胞薬) (sanbio.com)
①脳損傷細胞薬などの中枢神経系疾患領域の再生細胞薬を開発。
②筆頭株主は会長の川西徹さんで、1,222万株、23.6%を保有。
社長の森敬太さんが第2位の株主として、599万株、11.6%を保有。
③従業員は34人(連結89人)と少人数。
株主総会での個人メモ
①株主総会の冒頭、社長の森敬太さんの挨拶の際に、株主席から拍手が起こっていました。
社長の森敬太さんは戸惑っていましたが、会社への期待の表れなのかもしれません。
②社長の森敬太さんが、ゆっくり&はっきりとした口調で説明され、ナレーションやスライドを使用した説明も分かりやすく好感を持ちました。
③主力のSB623は、慢性期の外傷性脳損傷(TBI)薬として2022年3月に承認申請完了。
脳梗塞や脳出血などの治療薬としても臨床試験の開始に向けて対応中。
④SB623のターゲットとなるTBIの患者数は国内で約4万人、海外で数百万人。
⑤一般的に1つの薬に対して必要な研究開発費は1,000億円必要と言われている中、サンバイオでは上場後に250億円確保し投入。
追加70億円まで資金手当ての目途がついている。今期の研究開発費は40億円の予定。
足元、第三者割当増資での資金確保に苦戦しているとの説明。
⑥質疑応答で黒字化の時期について質問がありました。
黒字化を急ぐのか、それともSB623の開発などで会社の価値を高めるのを優先とするのか検討中との説明で、時期についての回答はありませんでした。
⑦質疑応答に時間をかけて対応していて、好感が持てました。
株主の方から多くの質問がありましたが、社長の森敬太さんを中心に誠実に回答対応されていました。
⑧議案の採決方法は拍手での採決でした。
出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。
ただ、議案の採決結果については、第1号議案が3分の2以上の賛成で可決、第2号議案と第3号議案は過半数の賛成で可決との説明でした。
議案ごとに賛成数のある程度の目安について説明があったのは良い対応だと思います。
株主総会を終えて感じたこと
第三者割当増資の連発で株券印刷業とも言われるバイオベンチャーですが、株価も上場以来の安値圏であったこと、医療への貢献も考えて平均1,099円で投資しました。
今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
過去に例のない新薬への挑戦なので過度な期待はしていませんが、慢性期の外傷性脳損傷薬(SB623)の実現に夢を感じ、また、今後の医療への貢献を期待して継続保有の予定とします。