アセンテック 第14期定時株主総会
日時:2022年4月26日(火) 13:00-14:00
場所:富士ソフトアキバプラザ(秋葉原駅徒歩1分)
出席株主数:約10人
お土産:ロゴ入りウェットティッシュ、ミネラルウォーターの配布あり
企業概要
アセンテック(3565)
HP:仮想デスクトップのトータルソリューションベンダー アセンテック株式会社 (ascentech.co.jp)
①仮想デスクトップ、クラウドインフラ、クラウドサービスなどのITインフラ事業。
②筆頭株主はシステム開発等を手掛けるシステム・ビットの会長の永森信一さんで323万株、24.1%を保有。
社長の佐藤直浩さんも第3位の株主で151万株、12.7%を保有。
副社長の松浦崇さんも第4位の株主で77万株、5.7%を保有。
③創業はエム・ピー・ホールディングス(現 インテア・ホールディングス)の新設分割子会社として事業開始。
④従業員は84人と少人数。
株主総会での個人メモ
①会社の隣にある富士ソフトアキバプラザでの開催でした。会社を身近に感じることができるので好感が持てます。
②取締役の萬歳浩一郎さん、高谷英一さん、山本薫さん、吉井清さんはオンラインでの出席でした。
③社内取締役2名(社長の佐藤直浩さん、副社長の松浦崇さん)ともにエム・ピー・ホールディングス(現 インテア・ホールディングス)出身。
④社外取締役の萬歳浩一郎さんは、筆頭株主の永森信一さんが会長をつとめるシステム・ビットの取締役。
⑤取締役7名中、70歳以上の取締役は高谷英一さん(1948年生まれ、73歳)、松田秀典さん(1948年生まれ、74歳)、山本勲さん(1948年生まれ、73歳)、吉井清さん(1947年生まれ、74歳)の4名でした。
役員定年制(一般的には65歳~70歳)を設定して、未来のために次世代育成を進めたほうがよいのではと感じました。
⑥自社製品「Resalio Lynx」や自営保守サービスなどの継続収入ビジネスが拡大しているのは良い取り組みだと思います。
⑦質疑応答で、低迷する株価について質問がありました。
経営側は株価を意識しており、増配や自社株買い、会社の成長を通じて株価対応を行っていきたいとの説明でした。
⑧質疑応答で、在庫が増えている要因について質問がありました。
半導体の供給問題を考慮して先行手配で在庫を確保しており、在庫が増えているのは逆に安心要因との説明でした。
⑨株主から多くの質問がありましたが、社長の佐藤直浩さんが自分の言葉で回答されていた姿は好印象です。真面目そうな人柄が垣間見えました。
⑩筆頭株主のシステム・ビットの会長の永森信一さんは、2017年に612万株を保有していましたが、毎年のように株式の売却をしているのが気になります。
まだ323万株を保有されているので、当面売却が続くのかもしれません。
一方で、システム・ビットからは、取締役として萬歳浩一郎さんを今も受け入れてもいるので、システム・ビットと今後どのような関係になっていくのか動向を注視します。
⑪社長の佐藤直浩さんも、ピーク時の2018年に197万株を保有していましたが、株式の売却を進めているのが気になります。
まだ151万株を保有されているので、当面売却が続くのかもしれません。今後の動向を注視します。
⑫副社長の松浦崇さんも、ピーク時の2017年に100万株を保有していましたが、株式の売却を進めているのが気になります。
まだ77万株を保有されているので、当面売却が続くのかもしれません。今後の動向を注視します。
⑬議案の採決方法は拍手での採決でした。
出席者により保有している議決権数も違い、会場の拍手の多数で賛否を決めるのでは基準が曖昧に感じました。
事前の議決権行使結果など、採決時に何かしらの数字を示したほうが納得感があるかもしれません。
株主総会を終えて感じたこと
株主総会時点では株式を未保有ですが、今回、実際に社長や取締役を間近に見てその振る舞いを確認できたこと、会社の雰囲気を感じられたことが株主総会に参加した大きなメリットでした。
社長の佐藤直浩さん、副社長の松浦崇さんが株式の売却し続けている点が気になります。
業績が良く、有利子負債も無く、増配や自社株買いも行っていますが、会社の実情をよく知る経営陣の売却なので、会社の将来性に何か大きな問題が隠されていないか心配になります。
筆頭株主と経営陣の株式売却が気になりますが、コロナ禍で進んだテレワークなどのITインフラへの貢献を期待しています。